● 着物の着付け方法
お太鼓結びというのは、最終的に、このような造形を目指します。 見た目同じであれば、特にルールはないと思います。 最終的に、この形にまとめると覚えましょう。 名古屋帯というのは、表に出る柄の部分にだけ、絵が描いてある、合理的というか、ケチくさい帯です。 前の部分は、半分に折ってあって、やっぱり、前に出る部分にだけ柄がついてます。 軽くて、締めやすいので、アタシは、いつも名古屋帯です。 丸帯も、考え方は同じです。 腹回りを半分に折って胴に巻く、柄の部分をお太鼓にするのです。 初心者は、軽い名古屋帯で練習を積んでから、もっとお高い帯に進むのをオススメします。 最初から、難しい品に挑戦しても、着こなしが悪いと、恥ずかしいだけです。 それよりも、どんどん着物を着て、着なれた感じになるまで、気軽に練習を重ねるほうが、ずっとステキです。 |
手を背中に回し、胴回りを2周します。 図みたいな感じ。手は、50センチぐらい外に出します。 柄の部分と、手の部分をそれぞれ持って、引っ張ります。 |
オジャラは、帯枕は使いません。 日ごろ、ギャラリーの留守番するだけなので、帯枕無しにしています。物凄く軽やかで気に入っています。 もっと、バーンと膨らましたいときには、使うといいと思います。 |
目指すのは、結局この造形。 帯が、繋がっているかとか、模様がどこに出るのかとか、そういう話です。 |
手と、柄の部分を、シッカリと締める。 ここがいつも失敗します。 手と柄の部分を、ネジって引っ張る人もいるみたいです。 確かに、締められると思うけど、帯は痛むの早いと思います。布ですからね。 着崩れてくるよりマシって気もします。 |
手は、背中の真ん中から出すようにし、下に下げます。 また、タレは、手の下から通し、上に上げます。 |
こんな感じ。 ここが一番難しいです。 |
|
両手でぐっと引っ張って、帯を、仮紐で固定します。 |
ちゃんと引っ張っておかないと、崩れてきます。 |
次に、お太鼓を作るために、柄面を、背中に折りたたみます。
|
私は、帯枕を使わないので、ここの部分で、着物柄の紐を使って、帯を固定します。 お太鼓の上の部分が、平らになるように、背中の内側に、帯の余分な部分を折りたたんで入れ込みます。 結構ぐちゃっとするときもあります。 なかなか、上の部分が真っ直ぐになってくれないのよ。 |
次に、お太鼓の形を整えて、もう一本、仮紐を使い、固定します。 真ん中辺。 この、タレと、柄の間に入る、布の長さが足りないと、着崩れてくることがあります。 帯締めでシッカリと、帯ごと固定できなければならないんです。 この辺は、着ていると、どういうことか理解できると思います。 |
|
帯枕を入れたら、お太鼓の形にします。
フォルム的には、右の絵のようになります。 手は、右からでも、左からでも構わないのだそうです。 流れ的に、結び易いほうとか、柄の出具合などを勘案して、このように作って下さい。 一回、鏡を見ながら、手で、お太鼓を作り、ここで、仮紐を使い、留めると、次の作業がラクにできます。 こんな風に、うまくまとまってはくれませんからね。 この写真を目標に、後手で、このような造形が作れるまで、自分で練習を重ねましょう。 |
|
ヨコから見た図。 | |
あとは、前のページの作り方と同じです。
帯揚・帯締めで留めて完成です。 大切なことは、工程を理解できていることです。 自分で着方が解っていれば、崩れたときに直せます。 一番くずれてくるのは、帯結びが、シッカリ固定できていないことによる、帯の緩みです。 こればっかりは、結構広い場所で直さなければなりませんから、 崩れないように気を配りましょう。 あとは、お太鼓が、帯締めから下がってしまうということもよくあります。 これは、形を整えて、帯締めを結びなおせばいいんですけどね、 でも、ちょっと焦ります。 仮紐は、バッグに入れておきましょう。 緊急事態には、とりあえず、仮紐で留めて、羽織で誤魔化します。 |
|
初心者の方には、羽織や、道行き(着物コート)の着用をオススメします。
崩れても、外から見えませんから安心です。 目的地に着いたら、直せばよいのです。 一人で全部できるようになるというのは、結構大変です。 どなたか、手伝ってくれる人がいると、返って、一人で着れるようにならないという、 別な問題もありますけど。笑。 ビデオショップなどでも、着付けの方法をレンタルできるかもしれません。 一冊、写真図解付きの、着付けの本を買ってみましょう。 アタシも、これで、今まで解らなかった部分が、大分理解でき、前に進めました。 古本屋さんなどで探せば十分と思います。 ケチケチですからね。その辺、お忘れなく。 |
|
あとは練習あるのみです。
|
頑張って、着物を着てみてくださいね。 |
Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara. Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara. |