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◆ 007 ◆ 粗悪な着物の話 ◆

2008.2月22日

ギャラリーの座布団が汚れてきたので、座布団カバーを作ろうと考える。

黒い帯の布なんかが適していると考えて、黒い着物、まとめて7点とかいうのを落札する。

そんでもって、センタク機で洗うと、どうにも形が崩れてきた。

いままで、ちゃんとした帯では、こういうことはなかったので、ほどいてみると、中は不織布であった。

ポリエステルなどの繊維を糊のような品で固めた、粗悪な芯である。

黒い帯や着物だけが、大量にまとめてでているということは、舞台衣装(エキストラ用)とか、そういう筋の中古品なのかもしれない。よく、葬式のシーンとかが映画などでもあって、みんな黒いキモノ着てたりする、あの筋とか。

ちゃんとした帯の帯芯は、ほどいて、洗って、スチームアイロンをすると、筋などが消えて、また、新しい帯に仕立てても、シャンとするのだが、この、不繊布でできた帯芯は、ミシンで縫われていて、ほどくのも大変で、リサイクル不能ということは理解できた。

現代になって、着物文化も進化しているということだと思う。

帯の表布の方は、頑張れば、座布団カバーぐらいにはなるよね。右の、ちゃんとした帯などをパッチワークして、座布団カバーを作ろう。

そのほか、留袖系の刺繍の入った品は、洗うと、刺繍糸が縮んじゃうんだよね。

あとあとアイロンかけても、着るのは難しいという状態。

絹糸が、洗うと縮んで、そこだけ、ギャザーみたいになっちゃう感じ。生地じたいはどうということないんだけどね。あとは、見た目の派手さを重視して、着物の上から、染料を塗りつけて作られているとか、だから、センタクすると色落ちするとかね。そんな感じ。

良い品であっても、金糸を使っていたりすれば、(糸から金粉がはがれて)ドロドロに落ちてきてしまうし、染物は、色移りする場合も多い。

買った値段が安いとか、高いとかは関係なく、色落ちするので要注意。

帯やなんかは、洗わないで使い続けるって覚悟も必要ってことなのかもしれない。

そういう、手間の係り具合や、洗濯の専門知識など、面倒なので、着物文化が普段着から遠ざかっていったということもあると思う。

ネットで買うときには、染物や、その染まり具合など、実際にみたりできるわけではないので、よく解らないまま買うことになる。

不繊布の帯は、軽いというのは間違いが無い。

黒い帯は、別な布をアップリケして、カンタンに帯が作れるから、便利といえば便利。

イロイロな形の名古屋帯があって、それぞれ勉強になった。

着物といっても、造形は、かなり自由度があるということが学べたということになる。

そんな話なので、参考にしてみてください。

着物についても、昭和に入ると、安い生地が大量に出回るようになってきて、着物も、ウールや化繊をミシン縫いというのもいくつも入手しました。

ポリエステルの着物は、道中着にし、雨の日用にキープ。

惜しげがないし、センタク機で洗えます。

アタシの場合、どのみち、四丁目の自宅から3丁目のギャラリーに留守番に行くだけで、多少見栄えが悪くても、そんなに恥ずかしくは無い。

しかも、勤務中は割烹着だし。

大事なのは、ギンザのギャラリーなどを回るとき、それなりに着こなせていること。

電車に乗るときには、良い着物を着ますけど、ギャラリーの留守番のときには、自分でリメイクした割烹着に身を包み、だいたい、貴崩れしています。汗。

まあ、貴崩れする部分というのが、ニ箇所で、おはしょりと、帯結び。

おはしょりが崩れる原因は、身丈が短すぎる品に限られます。

また、帯結びは、帯が短すぎて、帯締めのところから崩れてくるって感じ。もしくは、締めが甘くて、胴がゆるんでくる。これは最悪。

ここのところを、何か工夫しなければならない感じです。

着物の数か゛、ある程度揃ってきたので、今は、帯作りに没頭。

とりあえず4本位は必要なの。

花柄の派手な紬だと、帯はどうしても、織りのシンプルなのがステキと思う。

年なので、赤い帯というワケにもゆかない。

ハオリとのコンビネーションも考えなくてはならない。

ハオリはそんなに持ってないので、手持ちを着るしかない。

ポリエステルの着物かなんかを道中着に仕立て直したいよなあ。

帯が先かなあ。

というように、キリがない。

右の着物は、光沢があったので、大島かなと思ったけど、ウールとシルク混という感じの紬。

まあ、ふだんに着るには華やかでいいと思う。

やっぱり、染めの友禅や訪問着、無地小紋などは、気取りすぎているからね。

紬は、普段着というけど、理由がよく解った。

粗悪というか、素材がシルクでない着物や帯も、大量に存在するという話。

大切なことは、素材にこだわり過ぎないことだと思う。

着物はシルクがいいと思うけど、手入れも面倒だしね。

着る場所なんかで、もっと、手入れし易い品を着まわすのも必要かなとも思う。

なんだかんだ、ウールの着物は、着易いもの。

二部式にリメイクするのにも、惜しげがないし。

真冬に大島着てると、着物通のオババどもが、季節感が間違っているなどと、軽蔑の眼で見てくるしさ。

あ゛あ゛、面倒くさい。

冬っていったって、そんなに寒くないんだし、どうせ、建物の中や電車は暖かいんだし、冬に大島着てもいいだろう。

(というか、それしか持ってないというか、、、、)

という感じで、オパバの眼線の意味が何かとかね、なかなか、着物に関する情報には、進歩が感じられる昨今である。

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