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◆ 003 ◆ 帯を作る ◆

2008.12月頃

頂いたキモノは、物凄い高い品物だったんだけど、4本ぐらい頂いた帯は、シミだらけで、全く使えなかった。

着物を着るためには、まず、帯を完成させなければならない。

1つ、帯を解いてみる。

なるほどねぇ。最初、袋状にざっくり縫ってから、あとは、反対側にあわせて、細かく綴じてゆく感じ。

真っ直ぐ縫うだけだから、技術的な問題というよりは、根気との勝負だよね。

4メートル近くを手縫いだからさ。

私は、もともと、布地が好きで、バティックのコレクターでもある。

バリ島に三年半在住していたときには、隣が、生地屋で、ジョグジャカルタのオヤジから、よく、布を買っていた。

右も、その中の一枚。

チルボンという地方の独特な三角模様が、布の端に広がり、細やかな手書きの文様や、鮮やかな赤地に、紫や黄色、白い小花が美しい柄である。

アンティークっぽいが、穴が開いていたため、破格でゲット。

もともと、柔らかい素材なので、バティックは、帯には向かないと思う。

作り帯にして、磨耗する部分などが、極力傷つかないようにする。

手書きバティックよん。日本で買ったらお高いと思う。

こちらは、ジーンズを作り帯に仕立てた作品。

現代アーティストなんだから、このぐらいの驚きが持てる帯を作るのは、当然である。

あらゆる人から不評という出来具合。

ボロボロで絵の具だらけのジーンズを、黄色く染めたのと、紺地で、小さくて履けないのを組み合わせて作る。

ポケットには飴玉などを入れて、大阪のオバチャンのように、皆に分け与えられるように設計されている。

リバーシブルの帯。

『きものサロン』の古本を眺めていて気づいたのだが、帯というのは、物凄く自由なキャンバスなのだ。

全体は無地で、お太鼓の柄が出る部分にだけ、絵が、ワンポイントで描かれている帯を見て、ああ、この程度なら、自分で作れると思ったのがいけなかった。

帯は、自作しよう。

とくに、紬系の着物が多いので、それにあわせるのには、どうしても、ザックリとした風合の織りの帯が欲しい。

そんなもんで、麻とレーヨンの混合布を4メートル購入。

1メートル幅だったので、33センチずつカットして、ピンク、ベージュ、黄色に染める。

あ゛あ゛。縮んどる。

見た感じ、3分の2ぐらいの幅に縮んでいる。

これでは、帯はムリ。

やむなく、手持ちのイカット布(たぶん、インドネシア・スンバ島あたりの品)を張り合わせて完成させる。

リバーシブルにしたため、物凄く重くなり、作り直さなければならなかった。やむなく一回解体する。

この帯たちは、普段使いに、どうしても使いたい。

であるからして、気合が入っているのよ。

上のバティックのは、どうにも気品がありすぎて、普段にはつけられないという気持ちで一杯だからである。

裏に返すとこんな感じ。

ふんわりとした、優しい感じに仕上がったと思う。

結局、この帯は、作り帯に仕立て直して、裏には、それぞれ、もっと軽い布を使い、やっぱりリバーシブルに作り変える。

あ゛あ゛皆様に、ヒマだと思われてしまうけど、

これは作品です。キッパリ。

2009.2.20

もう、2月になってしまったが、今日は、帯のリメイク。

まず、胴体と、メインの柄の部分を切り取り、布をほどく。

それから、アイロンをかける。

今回は、作り帯にすることに決める。

リバーシブルの帯を作り帯にするときには、どうすればよいのか、少し考える。

そうして、ボタンや、輪ゴムの部分が、くるりと、反対側に動かせるような、小さな装置を作ってみる。

明日着てみて、出来具合をチェックしなくては。

作り方は、別なページで詳しく紹介しますね。

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