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見どころ

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映画なので、それぞれの感受性で楽しめばいいと思いますが、個人的には、やはり、彼らがコレクションした作品を、丁寧に見てゆくことだと思います。

小さなアパートに、壁は当たり前として、天井や、バスルーム、床、ベッドの下など、に置かれた、

ミニマルアート とか、 コンセプチュアルアート

という、新しい部類の作品郡。

この作品たちの、自由さ、軽やかさに着目してほしいです。

ハーブは話しています。

「とても純粋で抽象的なアートが出現した。

良し悪しはわからなったがとにかく斬新だった。

”誰もやったことがない”というのが気に入った。」

アートに深く心酔していた収集家ハーブは、アートの隅々に至るまで勉強していた時期があったようです。

根底を支えるのが、アートの情報の量だとすれば、収集のコンセプトは、

『誰もやったことがない』

新しい作品。

見たことがない作品。

であったというところでしょう。

実のところ、新しい表現を持てる作家はごくわずかです。

そういった、かすかなる才能が出始めた作品(作家)を、ハーブもドロシーも見逃さなかった。

そう評価できるということになります。

映画にも紹介されますが、最初は、自分たちでも作品を作っていたのです。ギャラリーめぐりをしているうちに、いつしか、自分たちの作品が壁から消え、買った作品が壁イッパイになっていた。

ということでした。

どんな収集家でもそうですが、最初は、わけがわからず、作品をあつめてしまうのですが、何年か、作品を見たり買ったりしているうちに、収集の方向性というものが、定まる時期がきます。

そういう、彼らの、購買行動や、意思決定の動き。

「ミニマルアートを中心に、コンテンポラリーを集めようという意志を決めた」

ここも、見逃せない重要な場面だと思います。

後半、ボーゲルコレクションが、早回しで、一点一点でてくるシーンがあります。

寄贈された膨大な作品たちを、丁寧に撮影し、映画に収録するというのは、ホントウに気の遠くなるような作業だったことが理解でき、頭が下がります。

将来、DVDなどで販売されることになれば、一点一点、ゆっくり見せていただきたいと思っています。

日本でも、コンテンポラリーのギャラリーが増えてきましたが、あれほどの自由度や、あのかわいらしさというのは、私は、そんなに見たことがありませんでした。

予算額が低かったから、小さくて、カワイイ品が多いというのも理解できますが、それを超えて、日本にも、早くミニマルアートを気軽にたのしめる理解者というのが増えてくれればいいのにと思わずにはいられませんでした。

→→→ 監督 佐々木芽生さんのこと

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