◆◆◆ Vol.2 俳句の遊び方 ◆◆◆
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●105 句会に参加しよう
句会というのには、オジャラも、帰国して初めて参加しました。
そういう意味では、まだ二回しか参加したことありません。
どんな風に流れるのかというのをご説明しましょう。
俳諧通信のメンバーには、酒が飲めないという方はあまりいません。
ですから、当然に、酒宴形式で行われます。
未成年や、下戸がいる場合、この限りではありません。
酒を強要するなどということはありません。
●乾杯のあと、自己紹介をする場合もあります。 来る方は、掲示板のディープな常連さんである場合がほとんどで、皆さん、大体、察しがついているというのが笑えます。
そういえば、アタシが帰国して、アトリエ開きオフというのを開いてくださったときには、私のために、自己紹介をしてくださいました。
その後、3杯程酒を飲み、おもむろに、紙やペンが机の上に出され、笹さんが、
『おいっ、■■。お題を決めてくれ』
などといい始めます。
俳諧通信の、オフ会の場合、 ●俳句のお題は、氏名された参加者2名が一つずつ決めて、それぞれ、紙に書き集めます。
2004年の新年会の場合には、
『蛸』
『ガスコンロ』
というのがお題になりました。
なんだ。目の前にあるものばかりやんけ。
投句するときには、無記名です。
●その他に、半歌仙の連句を巻きます。
これは、笹さんに氏名された人が、初めの句(発句)を5-7-5で読み、あとは、7-7(冬)、5-7-5(春)、7-7(夏)
などというように、捌きが決めた式目に従って、詠んでいくという感じです。
今回は、発句が自由律しか作らない『ゆ』さんだったため、『定型だ』といわれたのに、自由律の発句になってしまい、笹さんも、『ま、いいか』などといい、結局、なしくずしになっていきました。
というように、ワリに自由な感じです。
というか、自由律の人は、アタシも含めて、協調性に欠ける部分があるのです。自由になれているもんで。
新年会の様子は、響さんが、こちらにアップしてくださっています。ご興味あれば、ご覧になってください。 【新宿三丁目 千草 早春】
(すみません。響さんが他界されたため、サイトが存在しておりませんので、閲覧できません。)
●お題 ガスコンロ
電気かガスか迷うコンロの話 ゆ
ガスコンロでふくらむモチの夢 オジャラ
新年会まだ火のつかぬガスコンロ 暁兵
一口のガスコンロ一枚の海苔あぶる 心太
ふつふつとくつくつくつつふぁぁぁあちち 夕
灰汁すくう人忙しきガスコンロ 響
ガスコンロぼっと音して夜を始める 晶
ガスコンロどっちにひねっても春の月 兎角
●お題 タコ
オリーブにバジリコ蛸ぶつ蒼い海 夕
春の夜にタコ足配線沈みおり 晶
青空と心をつなぐ凧一つ ゆ
夢を夢見るベランダの干しダコ 心太
タコの手が春運び来て副都心 響
おんな四人男三人蛸の足 暁兵
ゆであがり赤くまるまっている8本の足 オジャラ
飯だこかちょっとあがってきてんかぁ〜 兎角今回は、こんな感じで寄せられました。
半歌仙「道の石」
連衆:ゆ 晶 心太 暁兵 響 オジャラ 夕 兎角 蛙 捌き:心太
発句 道の石手にとれば温い ゆ
脇 はこべらの芽のぞく黒土 晶
第三 春の変入閣名簿回されて 心
四 年増の秘書がおもむろに立つ 暁
五 網戸開けまん丸月で宴する 響
六 そうめんすすりよまやま話 オ
裏初 口すぼめ創刊号のグラビアに 夕
二 クインの横にエースの札を ゆ
三 なつかしい仏ですねと返事して 兎
四 初雪の舞う帰路の山道 夕
五 はく息の白く広がりすってんころり オジャラ
六 世紀の勝負曙負けた 響
七 海越えて台風8号北上中 晶
八 はよ飯食って田んぼさゆけ 暁
九 かぐや姫働く男に恋をして 夕
十 たたた丹後の薬じゃ効かぬ 兎
十一 長屋ではたくわんもって花見行く 響
挙句 癖になりそう酒亭の句会 蛙
挙句の『蛙』さんという方は、新宿千種の大将です。
最後に、お題で集められた俳句で、好きな句を2個ずつ選んで、どの句が一番人気があったのかというのを選びます。 そんでもって、一番人気、二番人気、それぞれの句が誰の句だったのかを申し出て、終わりになります。
半歌仙の方も、まとめたやつを、誰かが読み上げて、終了です。
今回は、千草の大将『蛙』さんが、読み上げてくださいました。
大将、オジャラもカエラーなんっす。
気が合いますねっ。
そうして、一升瓶の焼酎も一滴残らず飲み干し、俳句の会は終了したのでした。
そういえば、今回は、二次会というのがありました。 この時に、笹さんが、紙に、
●耳ふさぐ春の夕べのあんこうや 笹
と書き込み、俳句を詠まれたので、アタシが、この句につけて、
●あんきもは旨い 新宿の酒 オジャラ
と作ると、笹さんに、『お前、なんだよこれ、俺の句につけるなよ、こんなの。』
などと、ボケと突っ込みを繰り返しておりましたら、この句に勇気づけられたのか、みんなして、その紙に、俳句を書き込んでいました。いやーん。生活習慣病なのぉ?
実験映像ワールドあります ねこやなぎ 兎
春の酒 連句のながれにはまったり ゆ
肝まったりと舌に 明日は春よ 響
眠られぬ一夜でありし ねこやなぎ 響
というふうに、場末の、二度と行けないような場所にある、ボロイ飲み屋で、二次会は終了し、帰路に。
ディープな俳句会だわぁ。
今度は、花見の季節らしいっす。
俳諧通信の俳句会に参加したい場合には、日ごろから、笹さんの掲示板で、無駄話などに相槌を打ち、名前を売っておきましょう。
大歓迎間違いなしです。
このように、俳句会の記録というのを残しておくと、多くの方が楽しめますからね、是非、記録もお残しになってくださいね。
昔の人は、これを、紙に書いていたため、連句や連歌、俳句の短冊などが、沢山残っているんです。
俳句文化発展のためにも、紙に書いて、連歌や俳句の記録を残すという作業にも、私は注目しています。
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