「おじゃら画廊」のホームページ 第一章・画廊スタートまでの記録
■■■ 003 ★ レンタルカフェのスタディ ■■■
運営の問題をどうクリアするのか?
|
2006.2.21 記
何か店なんかをやろうと思ったときに、一番問題になるのが、固定費をどう考えるかって話なわけ。 素人のアナタに説明してあげるけど、固定費というのは、家賃と人件費。 ま、ガス光熱費なんかも、ある程度は固定部分があるんだけどね、毎月必ず、外にでてゆくお金なわけ。 だからさ、1ヶ月に、固定費がいくら必要なのか。 それに対して、売上げはいくらぐらい見込めるのか?(正確には、実際にいくら売れたのか?) と、ここが大切なわけよ。 アタシ的には、カフェを営業したいワケじゃないの。 別に、画廊業をやりたいということでもない。 ただ、言える事は、自分の持ち物(親のだけどさ)を人に貸せば、収益につながる。 ここが、全く次元の違う話なの。 北千住みたいな、商業のパイの小さい場所で商売をするには、店を借りて営業すると、ほとんどの場合、家賃とバイトの支払いで利益は皆無。 そういうエリアなの。 それは、渋谷や新宿、池袋なんかの超商業地を除くと、よっぽどのビジネス街以外は、日本全国概ねそういう状態なの。 だから、オーナーとしての資質というのは、借入金無しで、できればお店を買い取って、(そこに住んだりもして)固定費が少ない状態で事業をスタートする。 そういう人は、一生懸命やれば、必ず生き残れるんだけど、初期費用のほとんどを借り入れたりしている人は、半分以上が破綻しているんじゃないかと推定している。 それは、町のお店の入れ替わり方を見れば解る。 家賃が高すぎて、新しい店はどんどんと入れ替わっているということである。 実のところ、銀座の貸し画廊なんかも、家賃が外に出ない人、もしくはよっぽど上手く売っているお店以外は、破綻しているという噂。 それは、稼働率と人件費のバランスの話よね。 稼働率がフルというのは、そのためのオーナーさんの努力もあるって話でね。 そうすると絵が描けなくなるでしょう。だから、そこまでやりたくないわけよ。 |
|
ま、父親が、今度嘱託社員を引退して、いよいよ隠居生活に入るので、メールの返信なんかは、父親にお願いしてもいいかもなあ。
あとは、金のチェック、鍵の引渡し。 この3点。 どういう事業が最も効率がいいのか。 ここが企画のポイントとなる。 *************** 去年、地元の起業家のイペントというのに参加したときに、カフェや惣菜店を開きたいという3組の女性に会った。 全員が資金的問題で、(飲食は単価が安いから、収益が出るには、よっぽど売らないとダメなわけよ。それでも家賃分を回収できないこともある) 開業が出来ないという人たちである。 今まで主婦で、いきなりフルタイム、土・日もお店で働くというのもね、物理的にムリが大きすぎるわけ。 でも、週に1-3日程度なら、営業したいというニーズがある。 そういう人を何人か集めれば、お休み無しで、建物を稼動させることができる。 それは、テレビ番組でいくつか拝見した例。 仕事を退職して、もう、何もやることが無くなったりとか、子供の手を離れて、自慢の料理の腕を振るいたいとか、どんな人にもささやかな夢はある。 60過ぎて、蕎麦を打ってもなあとは、個人的には思うのよ。でもまあ、打たないよりはマシかも。 そういう話なの。 |
|
今朝は、今朝で、設備一式を、店ごとレンタルするカフェのニュースを見た。
早速ネットで、金額やレンタルスペース、設備なんかをチェック。 検索結果では、田舎には、実はいくつもそういう場所がヒットして驚いた。 貸し教室とか、貸し会議室なんかも併用しているワケよね。 なるほどぉ。客はいないと思うけどね。たはは。田舎と東京は、ソコが違うワケよ。 とりあえず、何かをやりたい人ばかりって話。 最近流行りのレンタルボックスというのも検討。 近所に一軒ある。彼女も、起業家のイベントで知り合った方で、千住にしてはイイ場所にお店を構えて張り切っている。 今は共同で運営しているけれども、いつかは独立したいという話も。 ま、共同運営というのは、小さい金の話で殺伐としてくるからね。 本音としては、アタシはオススメしないのよ。 でもまあ、大家さんと、店子という関係とは別って話。 売上げは自由、家賃だけ頂きます。という潔さ。 それが貸主というものである。 |
レンタルカフェは、会員・非会員と分かれていて、非会員はお高い。デポジットを最初に取るなんかの工夫がされていて、合理的だと思った。
また、会員になれば、安く借りられるというのも悪くないなと。 その辺、どういう単位でレンタルするのかというのを安定化させられれば、出入りをシンプルに出来るかなあと。 一元さんお断りみたいなね。 カフェにするとなると、重要になるのが席の数。笑。 席の数が少ないと、昼休みというのは限られているから、あとは回転が勝負になるわけ。 なかなかね。 20食販売するとすれば、カウンター7席と、座敷5名としたって、12人が目イッパイ。 2回転して、やっと24人にしか販売できないという事情。 ランチカフェだけでは採算が合わないということになる。 これが、二階のお部屋も一部使って座席を確保できると、まあ、プラスで8名。 そうすると、定員20人になって、1.5回転で30食。 2回転すれば、40食。 1人ではできないので、2人でランチ30食限定、ってところかなあ。 |
|
そんなに客が来るのかという別な問題もある。 近所には、セブンイレブン・ミニストップ、スーパー田中の3つが弁当を販売。 ラーメン屋なんかもいくつもあるエリアで、ビミョーなんだよね。笑。 まあいいか。売れなくても困るのはアタシではない。 商売というのは、昼にたった30食販売できるのかどうか勝敗が分かれてしまう。 そうなると、何が起こるのかというと、価格設定を少し安めにして、ボリューム感を出す。 ますます儲からない。 ランチカフェの貸し出しは、計算ベースで既に赤字。 収益につながらなくてもやりたいという、趣味の範囲でなら可という話。 少なくとも、売れても、材料費、家賃を支払うと、利益はゼロに限りなく近いという話だと思われる。 ランチは20食限定にして、営業時間帯を伸ばしてカフェタイムを儲けた場合どうだろう? 喫茶店って、あんまり無いんだよね。 あっても結構混んでいる。 まあ、ケーキセット500円として、どおかなあというムード。 10人来ても5000円かぁ。 やっぱ、居酒屋にして客単価を1人3000円ぐらいにしないと、利益を出すのはムリってことなんだと思う。 |
|
居酒屋で貸す案は無いけどね。
まあ、画廊業をメインとして、ちゃんとお客さんをつけてゆくという方が現実的なのかもしれない。 ま、自分の絵は少なくとも常設展示になるわけで、売れるかもしれないしね。(驚くべき話だけど、結構売ってはいるのよ。イイ絵が売れちゃって、新しいのができていないという話でね。) とりあえず、ランチカフェとして貸し出す案は保留。 茶室の案は捨てがたい。 どちらも、画廊がスタートしてから考えよう。 |
|
Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara. |