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■■ 018 ★ 貸画廊だけでガンガン売っている画家さんの話 ■■
2007.9.19
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貸画廊での展覧会でもね、ガンガン売っている人を知ってます。
何人かいます。 企画をしてもらうまでもなく、その人の絵を持ちたいというぐらいまで、絵も成長しているということになります。 自分で販売して、ガンガンと売れるなら、企画画廊で販売手数料取られるよりも、いいっていう場合だってあると思います。 経費を差し引いて、自分の取り分が多いわけですからね。 画家の王道って気もしますよね。 でも、筋の絵になって、知名度を上げられるのは、企画画廊でプロデビューするほうが、圧倒的に効率いいですからね。 作家が生きる道というのは、まあ、それだけじゃないんですけどね。 イロイロなスタイルがあるんです。 でもね、絵が悪いってことはありませんよね。 そこが肝心です。 いい絵だけが流通するんです。もし、売れないのであれば、絵が悪いからなんです。 ですから、売れた絵は、いい絵だったし、売った人も、いい人だったってことになります。 |
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ガンガン自力販売の貸画廊って何処にあるんですかね? 嫌まあ、個人的努力のタマモノってことなのかなあ? 「この画廊だから」ってことじゃないんですよ。 いつもは、一個も売れてない画廊だって、この人のときだけは、ガンガン売れちゃう。そういうふうに、場所という制限はないなと思うことが多いです。 売れている作家さんの絵は、買える価格に設定されていて、それなりに見栄えがします。それだけは間違いがないです。 売れた絵と、売れなかった絵というのには差があるんです。 「いい絵で、買える値段だったから」買ってあげた。 究極、買うほうは、こういう気持ちなんですよ。笑。 でもね、画家の卵ならね、まず、一枚を売るというところからスタートしなければなりません。 どうしたら、売れるのか? それを考えなくてはなりません。 「売れなくてもいい」 などという考えを持っているのであれば、それは、いつまでも趣味ってことになると思います。 嫌まあ、趣味は趣味でね、潔くていいと思います。 どっちにするのか決めましょう。 |
貸画廊で販売している作家さんの絵は、相場より、少しお安いです。 それは、買う人がお友達だからということになります。 主婦が、ヘソクリで買える金額って、1万円から3万円ぐらいじゃないですかね? まあ、その範囲で、オットに相談無しで買えるサービス品を置いておく。 これは、ポイント高いです。 「毎回、小品の花の作品は、全部売れちゃうんです」 などという実績があればですね、見た人は、「次の展覧会で、その、2万円の小品を、是非私が買おう」 そう決意して、次の展覧会にも来るんです。 絵というのは、いつかは欲しいんです。 いつか買おうって思っている人は多いんです。 額付き1-3万円ぐらいで買いたいなと思っているんです。 玄関や、リビングに一枚、いいのを飾りたいんです。 だから、そういう人が私の展覧会に来たときには、即決で買ってゆきます。ホントです。 ホクホクしながら、作品を持ち帰り、ホントウにヨカッタなどと、後日、さくらんぼを届けて下さったりもします。 (偶然にも、さくらんぼを送って下さった人は何人かいた。) 絵を持つということは、それぐらい嬉しいことであり、出会いなのです。 |
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人の絵ながら、貸画廊なのに赤丸がついていると、アタシも嬉しいんです。 「ああ、この方、頑張って作品を作ったな」 って思うんです。 例えば、グループ展だったりしても、お友達は、他の友達の作品を買ったりはせず、義理堅く、アナタの作品を買おうと思ってくれるものです。 友達ですからね。 ですから、友達のために、絵を一枚、玄関に飾りたい人のために、お安い作品も、何点か必ず置くようにする。 これがポイントです。 あとはね、「号2万円、額はサービス」 なんていう方の展覧会はね、毎年一度だけ開かれますけどね、年を重ねるごとに、確実にファンを増やして、少し大きい絵も売れるようになっていくみたいです。 それは、絵がヨカッタからですよ。 アナタの絵が売れるのかどうかは、良い絵をいくつ作れたのかどうかという話なのです。 |
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展覧会を見ていて思うのはね、「買える絵が置いてある画廊には、また行く」 って所かなあ。 どうしても手が出ない値段の絵しか置いてないところはね、絵が良くてもね、もう行かないですよね。 貸画廊で、これから、もっとガンバルっていうのであれば、値段の研究や、自分の懐具合も勘案して、価格の設定をするのがいいと思います。 画壇に入っている? 周りの人が全員絵が売れてないのに、画壇相場というのは参考にならないですよね。 もし、作品が商品なのだとすれば、販売できる適正な価格に設定されていなければならないのです。 私は商学部でしたからね、商品の価格や、商品の販売についての正しい知識を持っているんです。 このコラムはね、客観的な視点で書いているんです。 「私の画廊を、借りて、借りて、」 と書く方が、ウケがいいと思いますけどね。 画廊さんなんて、星の数ほどあるのです。 作家さんが、好きな場所で展覧会をするべきです。 別にね、私は、私の画廊を借りてくださった方に、展示する方の絵の価格をいくらで売れなどとは申し上げませんよ。 貸画廊ですからね。 レンタル料を支払って下されば、それで商売は終わりなんです。 あとは、作家さんが、頑張るだけなんです。 |
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でもね、常識的な話をね、知りたいでしょう?
知るべきなんです。 誰も書きませんからね。 それはね、アートのマーケットというのがね、不明瞭で、解りにくくしておくことで、儲けている人がいるからなんです。 でもね、作家が儲かっているワケではないんです。 ここが重要です。 ですからね、作家さんがやるべきことはね、生きている間に、自分の力作だけでもね、安価であっても手放して、人に持ってもらうということです。 火事や災害なんかで、全滅ってことがないようにね、遠方の方なんかにも分散して持ってもらうってことが大事なんです。 そのためにね、銀座の展覧会に足を運び、貸画廊と企画画廊の販売価格の違いとかね、作品の違いを研究しましょう。 そうして、そういった情報を勘案して、人とは違う作品を作れるようになることなんです。 アナタが、300時間かけたので、300万円だといわれてもね、結果が伴っていなければ、買う側としてはね、「こんな絵はイラナイ」 というのが、お客様というものなんです。 でもね、20分で描いた作品でもね、その作品が見栄えがして、完成度が高くてね、買える値段ならね、買う人もいるんです。 アタシの稚拙な花の小品を、玄関に飾って、家宝と呼んで下さるお宅すらあります。 まあ、家宝ですからね、もう少しお高いのを買って欲しいと内心思いますけどね、ご予算というのは、ひとそれぞれですから。 売れたという話はね、作家としては素直に嬉しいんです。 また、絵の具が買えますからね。 そうしたら、また絵が描けますから。 |
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