■■ 013 ★ グループ展の準備ってどうすればいいの? ■■

2007.6.17

アタシも、画廊経営は初心者ですからね、ビミョーっすね。

貸画廊を借りて展覧会を開いたこともありませんからね。

まあ、画廊サイドとしては、可能な限りのことをしてあげたいってことですよね。

それは、早めに予約させることです。

私は、版画も作るってこともあって、「版画芸術」という季刊誌に、広告を出すことを決めました。

広告費が他の媒体と比較してお安いですからね、しかも、読んでいる人が、バリバリのアートファン(収集家)ですから。

ターゲットに訴求する効率としては悪くない雑誌なんです。

ところがね、この広告に掲載しようと思うと、最低でも、入稿が5ヶ月前なんですよね。

どういうことかといえば、5ヶ月先の展覧会の、内容と画像が必要になるってことです。

ですから、6ヶ月前にはご予約してくだされば、こちらには、画廊の払いで、広告を載せてあげられますってことになります。

嫌まあ、随分と先の話だなあと思う方も多いと思いますけどね、実際問題として、ある程度、先倒しで展覧会の企画をすると、これ以外にも、いいことありました。

まあ、ネットには書けない話もありますけどね、

それ以外の話でも、展覧会の案内ポストカード500枚も、会期までに順調に配れますしね。

これが、展覧会の1ヶ月前とかにポストカードできてもね、500枚も配れないんですよ。

頑張ってもせいぜい200枚ぐらいですかね?

残った分はゴミになっちゃいますよ。

あとは、作家さんも、自ら、ネットの展覧会情報なんかに、情報送ったり、地元の新聞社さんにアプローチしたり、早い時期から展覧会を決めていると、枠に余裕ができたときに、どの媒体の方も、心をかけてくれるのです。

ホントっす。時期に余裕があることで、メリット多いという実感があるのです。

ですから、アタシもね、「借り手が見つからないから、半額にします」

などというバタバタと、実の無い展覧会を繰り返すよりは、早めにご予約していただいて、各種雑誌の無料枠とか、地元のテレビとか、そういうところにも早めにアプローチしておきたいなと思うのです。

画廊としてできることは、そこまでなんです。

あとは、作家さんがいい作品を展示してくれて、作家さんが招待状を送った出版社の方やなにかが来てくれて、友達も応援してくれる。

そういう展覧会になってゆくといいなと思っているのです。

いやまあ、現実はね、1人でやろうと思うと難しいっすよ。

だからね、はじめは何人かでスタートしたらどうかというのをご提案しているんです。

6ヶ月前に、まず、予約をするためにはね、人も集めなくてはなりません。

●グループ展を開きませんか?

などと言い、具体的な日程やら、予定人数、参加金額なんかを決めちゃいましょう。

例えば、レンタル料が10万円の画廊であれば、5人集めると2万円。

4人では2万5000円。

3人では、3万3500円。

という風になります。

その他に、ポストカード代金とか、ポスターの代金なんかも必要ですよね。(ポスター(A2)は、色悪くてもよければ、4-5枚はこちらで印刷してあげます。)

ポストカードは、ご自分で印刷すると安いです。

ポスターも、オフセットでも10枚で1万円程度の所がありますから、ご紹介します。

そういった予算を上乗せして、展覧会を企画するってことになります。

おじゃら画廊の場合、1階と2階は、全く別な展覧会を開くことも可能です。

ですから、2人で借りて、それぞれが個展を開くということもできるのです。

2階で開く方は、結構な数必要です。B4サイズの額で展示作品は、15-20枚ぐらいは必要と思います。

テーマもあるといいかもしれませんよね。

ガールズっていうテーマの展覧会は見たことありませんね。

ラーメンとか、猫とか、花とか、風景画、世界遺産そういうのはまあ、見るほうが来やすいですよね。

妖怪フェアとかね、そういうのも面白いと思います。

ある程度、奇想天外な絵も描けるとね、お仕事の幅が広がって、頼んでくる人もいるかもしれませんからね。

ポストカードは売る気で作りましょう。

ビミョーに売れるのかどうかが心配っすね。

それは一重に、人の入りにかかってますけどね。

まあ、どんな展覧会でも、そんなに人が来ているっていうのは見たことありませんからね。ある程度いい作品の点数を増やして行って、将来的にはデパートなんかに売り込むのがいいのかもしれません。

デパートは、絵本の15冊ぐらい出版しないとムリでしょうが。

その場合、絵の原画は、小さい個展なんかでは売ってはいけません。

というように、プロのイラストレーターの展覧会というのは、結構大変っすね。

先々の事をちゃんと考えて、展覧会を開いて、絵本を販売したり、似た作品の版画を販売したりしている展覧会は、物すごい盛り上がってました。


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