■■ 007 ★ 誰と開くのかを決めましょう ■■

2007.4.21

どこで展覧会をするのか決まったら、今度は、誰と開くのか決めましょう。

まあ、「展覧会を一緒に開こう」って友達同士で決めて、それから一緒に、画廊見学に行ってもいいですけどね。

回るほうから言わせてもらうと、駅から至近っていうのは、好感度高いっすね。

グループ展、3人展、2人展、個展

まあ、こんな感じですけどね。

会場のレンタル費が少々お高くても、10人で借りれば費用は10分の一ですからね。

1週間30万円の画廊も、10人なら3万円という計算になります。

それだと、1-2点しか展示できないし、上手い人の絵しか売れませんからね。

でもまあ、どんなに早く予約したって、アナタだって忙しくて、たいして新作など出来上がらないものですよ。ですからね、個展などとムリしないで、何人かで開く方がゼッタイにいいんです。

ま、その次には、20万円の画廊を、3人-4人ぐらいでシェアしよう。

という計画になるわけですよ。

4人集まれば、20万円の画廊も自分の負担額は5万円ですからね。

そのワリには、結構な点数を展示できる画廊もあると思います。

自分の作品だけでも、最低15-20点ぐらいは展示できる展覧会がいいですよね。

大きいのが2点ぐらい、あとは、小さい作品でいいんです。

大きいのはどうせ売れません。逆に、小さい作品は全部売れている展覧会を多く見かけます。

ですから、花や風景、ピエロ、猫なんかの小さい作品(サムホールとか3号程度)を、展覧会の販売用にいくつも作っておくというのは、悪くないと思います。

値段が折り合えば、絵を買いたいという人は多いんです。

銀座の展覧会であっても、0号とか、2号ぐらいの絵を額付き2-6万円以下ぐらいで販売している人は、概ね売れてる感じです。

5000円-3万円以下ぐらいの価格帯だとほとんど売れてます。(嫌まあ、お客様の年齢にもよりますよね。若い人は、この値段でも売れないです。逆に、ポストカードやアートポスターの150円とか3000円なんていう価格帯が多いかなあ)

逆に、素人が描いたような、ヘタクソな絵なのに3号で20万円とかいう値段が付いている展覧会もいっぱいありますよね。

そういう展覧会は一枚も売れないんです。

アタシならプロのを買いますから。

そういう、相場観とか、お友達の懐具合っていうのも考えて、作品の販売価格やサイズを研究しておくといいと思います。

売れると素で嬉しいっす。

有名画廊さんの話を伺うと、

「ポストカードや図録なんかの安い品物を置くと、そっちばっかり売れて、お客様もそれで満足しちゃって、肝心の作品が売れないことが多い」

と話していましたけどね。

どうですかね?

ホントにほしければ買うと思いますけどね。

売れないってことは、価格が不当に高いとか、要らない絵だったってことだと思います。

絵は、どれも同じように見えますけど、やっぱり違いがあって、絵のよさというのは、作品の内面からにじみ出てきます。

「ちょっと高いけど、この絵を身近に置きたい」

そういう絵になるまで、精進を続けることが、最も大切な話で、後の話は全部絵が良くなればついてきます。

貸し画廊で展覧会を開くというのは、その発展途上の成長を皆さんに見ていただいて、頑張りを伝えるということです。

誰と開くのかでもう一つ重要なのは、絵のバランスですよね。

1人が風景と花ばかりなのに、アナタがアタシみたいな爆発的な絵だったら、展覧会のバランス取れないっすよね。

お互い、絵が勝ち負けしない程度のレベルの作家さんを探す。

ぶっちゃけこれが結構大変かもしれませんよね。

それなりに折り合えるし、引き立てあえる。

例えば、アタシとオシオッサさんは、アタシは油彩や平面が中心で、彼女は廃材を利用した現代系なので全く被らないんですよね。

逆に、お互いの足りない所を補足しているような関係だと、アタシは思っています。

それぞれのジャンルの人が見に来るってことになり、(アタシのファンの人は、現代系のオシオッサさんに触れることはほとんどありません。避けているムード。)

オシオッサさんのファンの人だって、アタシの絵をみて「つまらねー」と内心思っているに違いないんです。

鑑賞というのにはそういう奥深さがありますよね。

そこまで語れる、アートの理解者が来てくれる展覧会かというのは、全く別な話です。

アタシの画廊もアートファンの方が沢山来てくれる画廊になってくれるといいですけどね。

どーっすかね?企画展を開くような余力はないけどなあ。

何かは考えようと思います。画廊での賃貸費用は、こちらとしては外に出ないですからね。

オジャラ賞とかいう展覧会を開いて、入賞者3名には、展覧会が無料で開ける賞をあげるとかね、そういうのはいくらでも作れます。

展覧会には、テーマがあることも多いです。

●マッチ展(マッチ箱に絵を描画して、マッチを販売)

●犬・猫展

●ニッポン

●世界遺産

●花

●富士山

とまあ、そういう展覧会です。

展覧会を開くわけですから、ある程度のテーマに沿って作品作りをすると、行くほうも覚悟ができますよね。

●押し花展

●創作着物展

●イラストレーターによるキャラクター展

とかね、展覧会の告知が、見に行くほうの心を動かすような展覧会のチラシを見ると、アートファンとしては、どんな展覧会か気になります。

展覧会というのは、こちらが金を払って、自分にプラスになるであろうという理由から発表をするわけですからね、最低でも絵が販売できる(集客可能な)画廊で開くのがいいと思いますけどね。

アナタにとって、どんな画廊が適しているのかは、アタシには解りません。

画廊には、画廊のポリシーというのもあってね、気の利いた画廊さんなら、貸し画廊でも自分の趣向と違う人は断ると思いますしね、趣味の人に楽しんでいただきたいというオーナーさんなら、年配のグループ展なんかも気持ちよく開けると思います。

スタッフが何人もいるところは、お値段高いですけど、お任せできるので、準備はラクちんなのです。お安いところは、何もかも自分でやらなくてはなりません。

嫌まあ、ホントにヘタクソなのに、会場だけは立派で、描いてる方も画家気取りという画廊も無いわけではありません。

あれはあれで、行くたびに気絶しそうになりますけどね。

自分が画家だと勘違いさせてくれるような、至れり尽くせりの画廊だと思えば、それはそれで、商売としては立派だなと思えてきます。

絵を描く時間というのはホントウに素晴らしい時間であり、誰にも邪魔することなどできません。

一生懸命に描いた絵を、沢山の方に見ていただきたい。

それは、人間として正しい心理だとアタシは思うのです。


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