■■ 003 ★ イベントや展覧会だらけ ■■

ぼんやりしていると、イロイロなアーテイストとお友達になっています。それぞれの方は、みなさん、何らかの絵の会に所属しています。

それは、画壇であったり、協会であったり、デッサンのグループであったり、カルチャースクールだったりもします。

それぞれの会では、それぞれが展覧会を企画して、作った作品を発表します。

私が通っている文房堂のアートスクールでは、自分のギャラリーがあるものですからね、生徒さんは、1年に二回、自動的に作品の展覧会が開かれちゃうんですよね。

自動的にですからね。笑。

問答無用です。

でも、ここ一年ぐらい、作品が間に合わなくて、新作出してないんだよなあ。

はぁ。

というように、なんだかバタバタしていきます。

お友達はお友達で、「こんど展覧会があるから、出さないか?」などと誘って下さいます。

気をつけないと、展覧会だらけ。

ゆっくり描いている時間も、絵のことを考える時間も無くなってしまいます。

アタシは、イロイロな展覧会に足を運んでいますけど、「展覧会って、開けばいいもんじゃない」

と最近ではキッパリ言えますね。

●安いから出す

●誘われたから参加する

●イベントがあるから、出てみる

という生活がね、一年中続いちゃうんです。

アーティストの人はね、参加費を払いながら、自分の作品を発表し続けている感じですね。

貸し画廊の人もね、魔のささやきをします。

「急にキャンセルがでちゃったので、お安くしますから、来月展覧会をしませんか?」みたいなね。

今は、ギャラリーも増えまくっていて、画廊さんも、作家さん集めにご尽力なさっています。

だからといってね、(もう何年も作家業をされていて、作品がイッパイある人ならともかくね、)まだまだこれからって作家さんが、バタバタ新作作ったり、荒れた絵を展示したりしているのを見るとね、このままでは、作家さんがダメになっちゃうとさえ思います。

作家として大切なのは、自分の作品を成長させてゆくことです。

展覧会というのは、そういう気持ちのこもった、去年よりも一段上の作品を、皆さんに見ていただく為に開かれる。

そういうことでなくてはならないと、オジャラは考えています。

展覧会って、やればいいということではないんですよね。

自分が、どういう作家になってゆきたいのか?

そのためには、どういう絵にならなければならないのか?

その作品をどうやって発表してゆくのか?

そういうことをね、まず、じっくりと考えるといいと思います。

アタシの場合はね、年に二回、自分の作品の整理も兼ねて、あとりえで個展を開く。

そう決めました。

あとはね、

●足立区美術協会展(足立区展) → 賞を下さるし、徒歩5分で搬入が可能。参加費2000円で安い。地元での知名度がアップできる。

●日本イラストレーター協会展 → 理事なので仕方なく

●コロニ展 → 目黒区美術館の区民ホールで、場所が物凄くイイところで展覧会ができる。二年に一回ぐらいだし、若い人の会で、参加するのが楽しいから。

というのに参加しています。

(このコラムは2007年現在のもので、2016年現在は、作品の発表はWEB/電子図録のみでしています。)

まあ、そんな活動ですよね。

それでも、精一杯って感じです。

ボンヤリしていると、結構イロイロと参加しているので反省しています。

あとの時間は、創作活動に充てています。

アルバイトとか、イラストやグラフィックデザインの仕事なんかもしていますからね、残された時間で、年間1000枚ぐらいの素描は最低でも作りたいと思っています。

ホントはもっと習作を重ねたいですけど、1年間で1000枚っていうのは、ギリギリの線ですね。油彩200枚も今年の目標に入っています。

画廊を急遽スタートすることになっちゃったんで、絵を描く時間が物凄い減ってしまったのが不満です。

あんまり負担が大きいようなら、画廊業は辞めて、当面アタシのアトリエにしようかなとも思っています。

ちなみに、プロのセンセイは、どんな風に展覧会が開かれるのかといえば、画廊から電話がかかってきて、6ヶ月ぐらい先の展覧会の計画をするのだそうです。

プロとこれから売り出し中との違いを感じないわけには行きませんでしたけどね。笑。当然に画廊が全部負担しますから、作家さんは無料で展覧会を開けます。

展覧会が決まれば、あとは、そのための作品作りがスタートするのです。

何が違うのかといえば、作品の完成度が違うのです。

ですからね、画業で身を立てることを目指す方は、プロを目指します。

でもまあ、毎年、定期的に作品発表をするというのは、いいことだと思います。

ファンの人も、予定に入れてくれますしね。頻繁に展覧会があると、毎回は行けませんけどね、一年に一回ぐらいなら、行ってやろう。

そんな気持ちになりますよね。

あんまり展覧会ばかりだと、友達もうんざりしちゃいますよね。

その辺、自分だったらどうかとか考えてみて下さいよ。

行く側の気持ちとしては、「友達だから応援してあげたい」

「忙しいけど、一年に一回ぐらいなら行ってあげてもいい」

みたいなムードはありますけどね。笑。一ヶ月に一回とかはねえ。みんな忙しいんですからねぇ。

アタシの場合は、「あとりえに行ってみたい」という野次馬的な人が多いです。

でも、忙しくて、もう4年もこれないままって人も多いです。笑。

いつかは来ることでしょう。

あれっすよね。展覧会に行くと、ガッカリしちゃうこともありますよね。

小さい絵が3つぐらいしかなくてね。

アタシはそういうのも沢山見ていますから、慣れてきましたけど、やっぱ、行ってヨカッタって作品展じゃないとさー。

その時間、バイトしておけばヨカッタって話になっちゃうじゃないっすか?

電車賃と、忙しい時間を割いて、アナタの絵を見るために足を運んで下さる方が、行ってヨカッタというギャラリーで、見て良かったという展覧会にならなければ、次からは、誰も来てくれなくなってしまいます。


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