◆◆◆ オジャラもベモに乗ってみた ◆◆◆

歩くの嫌だし、チャリも疲れるからイヤ。でもタクシーは高そうで心配。バイクは危ないし。
ベモってどうなの?と言う人は、要チェック。こちらの長期滞在者の方が、
『ベモに乗れるようになって、移動がラクになった』と言っていたので、オジャラも乗り方を教わる。
参考にしたい人もいるかと思い、紹介させていただくことにした。
でも、ベモに関する質問は、アタシにはしないでね。別に詳しいってワケじゃないのよ。
(この記事は、2001年8月頃のお話です。)

◆◆◆ どうやって乗るの? ◆◆◆

ベモは、パサールを中心にして、展開しています。
パサールに来る人と、帰る人の為の共同利用タクシーのような存在なのです。
主要な場所(村)からパサールを目指している場合が多いです。
ですから、まず、パサール行きのベモをゲットするところから始めましょう。

え?ベモが解らない?
白タクとは、明らかに違う車です。一番の特徴は、ドアを開けっ放しで走っていることです。

加えて、冷房無し。ボロイ。車はホコリだらけ。窓やドアは壊れていたり、無い場合もある。大人数乗れるライトバンなどの特徴があります。パサール前などで、沢山見かけるボロイ車で、バリ人が荷物を抱えて沢山乗り込んでいるのを見かけたら、ベモに間違いありません。
もし、ベモが解らない人は、乗るのを諦めましょう。

まずベモを止めてみます。

ベモの通る主要な道端に立ちます。(当然、目指すべき目的地に、車が向かっている側に立ちます)、ベモがこちらに来る気配を感じたら、手を前方に伸ばして上下に振ります。日本のタクシーは、上に上げてヒラヒラさせますけど、バリの場合、腕は体と垂直に伸ばし、上下に振るって感じです。(時々、道端で、そのようにしている人を見かけることもありますんで、研究しておいてください。)

運ちゃんに、「パサール」と呼びかけると、パサール方面に行くベモは、指で、車に乗り込むように支指示します。
そうでない運ちゃんは、ノーと首を振ります。
ですから、パサール行きのベモをゲットできれば、パサール前に到着できる可能性が高いです。

(目的地を正確に伝える必要があるときには、紙にメモで、『Pasar』とか、『JL.HANOMAN』とか、『Delta Dwata』などと、予め書いておき、それを渡します。この方法は、言葉が通じない人でも、目的地まで、必ず届けてもらえる、一番の方法です。)

ベモには、ベモステーションというのもあるのですが、それ以外の場所でも、乗りたそうな客がいると止まってくれるのが特徴です。拾い方は、タクシーなんだけど、みんなで乗るところが、バスみたいです。

バイクに乗っていると、急停車するベモに何度もぶつかりそうになったことがあるので、ベモや、ベモ待ちしている人を見たことは何度もあるのです。クソッ、、オヤジッ危ないぜっ。

◆◆◆ いくらくらいなの? ◆◆◆

外国人価格は、テガスの集会場(バンジャールカラー)前からUBUDのパサールまでで、1000ルピアだそうです。(ウブド内は、一律1000ルピアという情報もあります。)
地元の人は、もっと安いらしいですが、外国人は1000ルピア払えば、もっと高いことを言われても、それを渡して、押し切って降りる事ができるらしいです。
アナタがその値段で降りれなかったとしても、アタシは、責任持てません。

お友達の話によると、ベモに乗れるようになってからは、UBUD内の移動が楽になって、旅が充実したと言ってました。

彼女は、有名ワルンや、有名レストランなどにもベモで乗り付け、あちこちで食べ歩いた上に、歩く量も減ってしまったので、太ってしまったと言ってました。
でも、貧乏旅行者の人とかには、教えてあげる価値あるんじゃないかと思って、取り上げる事にしたのです。

お友達は、テガラランや、タンパクシリンなど、あちこちにベモで出かけて、楽しく観光したみたいです。行くのは行けても、よく帰ってこれたよなぁ。(驚)
遠くに行く場合は、途中で降ろされますけど、次のベモを乗り継ぐんだそうです。
彼女は、インドネシア語は全く話せないし、英語もボチボチという程度なのだが、スゴイ交渉力だと思う。(感心)
やはり、相手になんとか伝える能力が高いのだと思う。旅行は度胸。怯まないもんなー。
彼女は、『アドベンチャーだった』などと、楽しそうに話してくれました。

オジャラも、楽しそうだったので、乗り方を教わる事にしました。

今回は、テガスのバンジャールカラーの前から、プリアタンの真中辺り(セニワルナの前辺り)まで乗ることにします。短い距離なので、500ルピーで試してみる事にしました。

プリアタンの通りで待つこと5分。おおっ、ベモが来た。
運ちゃんにわかるように、手を前に上げます。運ちゃんは、うなづいて、車をアタシタチの前に止めてくれます。

追加◆◆◆ どうやって降りるの? ◆◆◆

『ストッパ、ストッパ』(もしくは、スタッパー・スタッパー)と、運ちゃんに聞こえるように、声をかけます。
運ちゃんは、小さくうなずくと、その辺りで、車を止められそうな所に寄せてくれます。
ベモ経験者へのインタビューでは、ベモは、乗るよりも、降りる方がカンタンだと申しております。

ですから、とりあえず、ベモを見分ける事が出来て、止める事が出来れば、目的地方向にはかなり進めるということになります。

遠くに行く時は、どうするのかというと、運ちゃんに、3回ほど、しつこく、目的地の名前をインプットするんだそうです。(紙に書いて渡すのでもオーケー。)あいつらも、こっちが外人ということは一目ですからね、ここでは、信用することにしましょう。

例えば、「ゴアガジャ」とか、「タンパクシリン」とか、「テガララン」などしつこく、話し掛けると、運ちゃんは、目的地に到着すると、降りるように車を止めて合図してくれるんだそうです。

乗り換えが必要な場所には、その地点まで連れて行ってくれて、そこで待つように指示されるらしいです。
ドキドキするなぁ。
だって、行った事ないところだもんねー。いきなり、ココだと言われて降ろされても、目的地までたどり着くまでには、自力で歩かなきゃならないんだよね。はは。大丈夫なのか?

でも、主たる観光地を目指す場合には、ゴアガジャや、タンパクシリンは、観光地の前で止めてくれたそうです。そーなのか。
でも、帰りだって、方向オンチの人、UBUDまで帰って来れないんじゃないかしらね?

ま、いいか、アタシは、これからも乗らない可能性大だもんなー。
乗った人は、この記事を参考に、自力で降りてね。あたしゃ、責任持てませんよーっ。
この件で、アタシに質問したりしないでね。1キロ位しか乗ったことないんだからねっ。

最初に乗るときには、歩いて帰ってこれるような、近くの場所で練習しましょうね。
パサール前からアンドンまでとか、パサール前からタガスの集会場(バンジャールカラー)前とか、そんな感じでね。

パサールからモンキーフォレスト方面行くのは、一方通行の道もあったりして、遠回りになるので、ベモがあるかどうかは解らないっす。あっても、本数がすごく少ないかもしれません。

ですから、モンキーフォレスト前からパサールを目指すのであれば、可能性としてはありますけど、歩けなくもないです。ですから、初回チャレンジは、プリアタン方面や、タガス方面から、パサールを目指すという感じがいいと思います。

ベモの料金を払っている所。

追加◆◆◆ お金の払い方 ◆◆◆

ベモが、停車したら、一旦車を降ります。
そして、ベモの運転席の反対の窓(助手席の窓)から、手を伸ばして、運ちゃんに、お金を支払います。

ベモの運転席の隣にも、客が乗っていたりします。
このときに、重要なのは、金額を聞かないということです。
当然のように、500ルピアを手渡しましょう。

今回は、プリアタンと、バンジャールカラーを往復したんですけど、最初の運ちゃんは、500ルピー支払ったら、大爆笑していました。はは。
帰りの運ちゃんは、500ルピア渡すと、「ウンっ」と大きくうなずいて、去っていきました。
短距離だったのに、500ルピアもくれたという気持ちでイッパイだったことでしょう。

ベモの料金が足りない場合は、きっと、運ちゃんや、乗客が大騒ぎで教えてくれるでしょうから、問題はありません。そのときに、追加分をいくらか聞いて、支払えばいいのです。

修正◆◆◆ お釣はもらえない ◆◆◆

運ちゃん、小銭しか持ってないくせに、お釣はくれないみたいです。
ですから、ベモに乗るために、小銭を貯めておきましょう。
1000ルピア札、何枚も用意しておかなければなりません。
流行のパダン料理屋とか、サテカンビン屋には、必ずつり銭がありますから、
大きい金で支払って、1000ルピア札を確保しましょう。

屋台のバッソという、魚のツミレのスープなどを食べるのもいいでしょう。この前は、8000ルピア程500ルピア札で釣銭もらったことあります。小銭のことなら、屋台に聞けです。

短距離であれば、500ルピアも大切です。パサール前から、デルデワまでとか、パサールから、ヤマサリステージまでとか、500ルピアで行ってくれる事でしょう。

運ちゃんも、短距離しか乗ってないってことも解ってますからね。どうぞ、上手く使って、節約したお金と労力で、旅をもっとエンジョイしちゃいましょう。

当然ですけど、バリは、慢性的な小銭不足なんです。大きな札と、小銭達を一緒のサイフに入れてはいけません。

小銭用は、別サイフにして、ゼッタイ使わないように工夫しましょう。サイフに入っているのを店員さんに見つけられると、『ありそうだから出せ』などと、払わされてしまうはめになりますからね。

お友達情報によると、

●UBUD内、一律1000ルピア

●テガラランまで、2000ルピア

●ギャニャールのマーケットまで 3000ルピア

支払っているそうです。まあ、タクシーなんかで行くこと考えれば、超安いっす。自転車レンタルするよりも、更にお得。疲れないし。かなりオススメっす。

◆◆◆ 客がいないときに乗ると、チャーター料を請求される ◆◆◆

お友達がベモに乗っているときに、他の乗客がみんな降りてしまった事があったらしいです。
ベモオヤジは、近くの道にベモをつけて、「チャーター、チャーター」などと騒ぎ始めたらしいです。
彼女は、「ノー,ノー」とキッパリと断り、1000ルピアだけ支払って降りたのだそうです。
また、貸切りで乗ることになると、オヤジは更に、欲が出て、帰りも宿まで送るから、もっと金を払えとか言って来るそうです。

ですから、そういうときも、キッパリと拒否することが大事です。
でも、UBUDのあちこちをベモで移動できるようになると、バイクのレンタル費用より安いよなー。

UBUD内の移動なら、ベモもアリって気がするのよね。

◆◆◆ 距離により料金は変わる ◆◆◆

まるで、バスの運賃のようですね。
彼女は、テガラランまで行ったときは、パサール前からで、2000ルピア支払ったようです。
乗っているキョリや時間によって、料金が変更になるらしいのですが、その辺、よく解らないことが多いじゃないですか。
ちょっと遠出したなと思うときでも、2000ルピア払えば、だいたい、降りれるようです。
彼女は、このキョリなら、これくらいというのが解ってきたなどと言ってました。(尊敬)

モチロン、遠くに行けば行くほど、料金は高くなりますからね。その辺は、アナタも解ってますよね。とりあえず、初心者は、ベモでは、あんまり遠くには行かないことですね。UBUD周辺でベモに慣れておく。

もっと請求されても、払わないで済ませるスキルも身に付けましょう。日々精進です。
ベモには、それくらいの根性で乗らなければいけません。

金銭トラブルは、バリ島にはつきものです。特に、地元の人との関わりが深くなればなるほど、小銭レベルでのバトルが繰り返されるのです。ま、払いすぎには注意しようね。

でも、基本的には、細かいことは気にせず、楽しく旅をすることを心がけましょう。
タクシーや、バイクよりも安いんですからね。
アナタ、日本で、稼いでるんでしょ。それ以上欲張っちゃいけません。言われた額を支払いましょう。どうせ、ボラれたって、20円くらいのもんです。

修正◆◆◆ 観光地であれば、目的地の前まで行けるらしい ◆◆◆

ベモ上級者のお友達は、ベモを乗り継いで、バリ中旅をしています。なかなか楽しそう。
主な観光地であれば、ベモは、目的地の前で止まってくれるようです。

彼女は、ゴアガジャの近くまでベモで行き、途中でワルテルが見つかったのでウチに電話をくれたことがありました。
アタシは、ゴアガジャも行った事ないのに、なんかスゴイわぁ。(通った事はある)

もちろん、何回か、乗り継ぐ場合もあるんですけどね・・・・。
そういえば、デンパサールに行く途中には、大きなベモステーションがあったりするもんなー。ああいう所で、乗り換えればいいんだよね。たぶん。

第一安いですよね。滞在期間が長期で、時間に余裕があって、お金は節約しなきゃならない人には、結構オススメだと思います。
彼女は、大量に土産物を買ったため、スーツケースには入りきらず、パサールで日本人がツイ買ってしまう、すぐに壊れる籠などにも土産物を詰め込んで、ベモでクタまで去って行きました。

ああ。まるで、パサールでウパチャラ前の買い物をしたイブのよう。
そして、もう、これ以上は持てないんじゃないかと心配なアタシをよそに、クタでもまたみやげ物を物色するぞと、鼻息も荒い状態でした。
貧乏なんだか、金持ちなんだか、良く解んないっす。はは。

旅は、人それぞれですけど、自分のスタイルがある旅の話っていうのは、聞いてて楽しいものです。

◆◆◆ どの辺で乗れるの? ◆◆◆

彼女の宿は、バンジャールカラーの奥だったので、彼女は、UBUDやデルタデワタに行くのに、ベモを利用していたようです。

彼女の話によると、プリアタンの通りは、デンパサールやギャニャール方面から、UBUDのパサールまで行くベモが沢山通るので、ベモを拾いやすいと言ってました。

とりあえず、初心者は、ラヤ通りと、プリアタンの通りの間で練習するのがいいと思います。

ベモが走っている道であれば、乗れるんじゃないですかね?UBUDは一方通行とかあるし、観光客しかいない道(ハノマン通り)もあるんで、そういうところでは、あんまり見かけないです。
彼女的には、この方向に行くベモは、この辺りで乗れるという情報もインプットされているようでした。

例えば、テガラランに行くベモに乗るには、まず、パサール前まで行かなければならない。
という感じです。

タガスの集会場前でまず、パサール行きのベモをゲットして、パサール前で、アンドン・テガララン行きを探すのです。ま、その方が、タガスから、テガラランまで行くベモを探すよりも効率もいいはずですので、あとは、ご自分で研究してみてください。

パサール前には、あらゆる方向に向かうベモが集まっているので、とりあえず、パサールを基点として、あちこち行く計画を立てるのが現実的だと思います。

車のスピードを緩めるT字路や、曲がり角などで、ベモ待ちしている人をよく見かけます。
片道二車線あるような、広い場所の方が、止めやすいですからね。その辺も、参考にしてみてください。

◆◆◆ ウパチャラの前日・当日に注意 ◆◆◆

アタシが、ウパチャラの日に、パサールに間違って行ったりすると、大変な混雑になってます。特に、ガルンガンの前とか、ニュピの前とか。
ですから、そういう時は、ベモにも荷物を抱えたイブが寿司詰になってます。
初心者は、そういう時期の特に早朝なんかは、避けた方がいいかもしれませんねー。
荷物、ニワトリのフンとか、汚れた野菜とかで、服や荷物がドロドロになっちゃう可能性ありますよ。
ベモが混んでいる時期には、タクシーを利用するか、自転車でも借りましょう。
見れば解りますからね。あの鼻息の荒さを見ると、到底、初心者には乗れないと思います。

当たり前ですけど、混んでいる車内では、盗難にも気をつけてね。
バッグは、かならず口が閉まるバッグにしましょうね。
バッグの口は、自分の方に向けて、抱えるようにして乗りましょう。
大金や貴重品を持ち歩いてはいけません。ベモに乗るときには、あくまでも、小銭で勝負してください。

◆◆◆ 念を押しますが ◆◆◆

アタシは、二回しか乗ったことありません。
ベモには、冷房ありません。
お友達は、1000ルピアで乗ってたし、アタシは、500ルピアで乗れたけど、アナタは、その金額では乗れないかもしれません。
その辺、よーく考えてから利用してください。
乗れなかったり、ボラれたり、チャーター料金を請求されたからといって、アタシのことを恨まないでね。アタシは、一切の責任は取りません。(当たり前)

心配な人は、白タク頼むとか、目的地まで歩ける宿に移るとかしようね。
しつこいけど、ベモの質問はアタシにしないでね。ここに書いた以上の事は知らないんですから。

それでもね、多くの人が、ウブドを安価に、ラクチンに移動できる手段として、ベモに乗れるようになるのは、とてもいいんじゃないかと、一応オススメしておきます。白タクなどより、トラブルも少ないと思います。

そんじゃ、よい旅を。大アドベンチャーがアナタを待ってます。気をつけてね。

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