◆◆◆ 風呂の工事始まる-その2 ◆◆◆

 
◆ 貝殻貼り付けの様子 ◆

白い練り物の中には、貝殻の破片を入れて、固める。

貝殻は、大きいのもあるが、当然にそれは高い。チェディでは大きい貝を埋め込んであるが、我々の風呂には、大きい貝を丸く切った時にできる「破片」を使っているということになる。

材料費は当然に大きい貝の方が高いはずで、怖くて聞けなかったが、工賃は安いので、次回作るときには、大きい貝にしてもいいかなと思う。(時期未定)

◆ タラソ作り ◆

タラソは、まさかとは思ったが、やはり小僧が手で混ぜていた。汚すなと散々言ったのに、辺りは真っ白になっていた・・・・。作ったばかりの駐車場だっていうのに・・・・・。

何種類かの白い粉を手でよく混ぜて、その中に水を注入して、よく混ぜる。なんだか、パンを作っているみたいに見えた。

◆  磨き作業 ◆

基礎工事から、タラソ塗りまでは僅か三日。しかし、「チェデ風呂」はここからが勝負なのだった。

ジャワからの出稼ぎ小僧共は、二人して、朝から夕方まで、毎日風呂の磨きに精を出す。何で磨いているのかと思えば、砥石であった。目の粗い砥石からはじめて、目の細かい砥石で、何度も何度も磨いて、タラソをツヤツヤに仕上げてゆくのである。

◆ タイル切り ◆

タイルは、一応マシンで切られていく。今回の工事で見た、唯一の機械である。

アタシも、日本から持参のグラインダーを持っている。風呂磨きの小僧に貸してあげようかと何度も考えた。しかし、奴らに壊されると、風呂の値段が高くなってしまう。アタシにしたって、少しお高かった日本製の機械は、壊れたらここでは買うことはできないのだ。

まだ、銅版も磨いていないのに壊されてしまうのでは、泣くになけないので、手でやってもらうことにした。機械で磨いた為に早く工事が終了すると、せっかく今年最後の稼ぎだっていうのに、収入が減ってしまうので、奴らもハッピーではないからだ。奴らが次にバスタブを作るときだって、機械に頼りたいと思うかもしれない。知らないということは、ある種の幸せでもあると思う。

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.