◆◆◆ 風呂の工事始まる-その1 ◆◆◆

 
◆ まず壊す ◆

今までの風呂は、まるでタライ位の深さ。これじゃ、子供が入るビニールのプールより浅いわぁ。

ま、風呂に入ったことがない人が作るからこうなるのよね。ウチのオットなんて、腿までしか入れなかったわ。たはははは。

ということで、この家に入居してからの案件だった、風呂の工事がいよいよスタートしました。

◆ 親方のバイク ◆

ジャワから出稼ぎに来ている親方は、まだ貧乏の様子。2百万位のボロイバイクでやってきた。

「これじゃ、エディのところより貧乏だよな・・・」などと話しながら、工事の様子を見る。

ラマダン明けにはジャワに帰ってお祈りしなくちゃならないので、年末の荒稼ぎモード。

ジンバランでのプール作りと、ウチの風呂の工事を掛け持ちなので、毎日1時過ぎにやってくるオヤジに、あたしたちも怒り爆発だったことは言うまでもない。

◆  基礎工事 ◆

我々の依頼は、「チェディと同じバスタブ」。

うーん。なんとも単純な依頼である。何故かといえば、チェディのバスタブは、カンプンカフェのバスタブと同じなのである。我々は、当然にチェディには行ったことが無いが、カンプンカフェの風呂工事の様子を見たことがあった。

手持ちの写真集には、チェディのバスタブが丁度写真入りで掲載されていた。「これと同じ奴を作りたいの。」と言って、写真を渡す。あとは、工事人共がやってくるのを待つだけだ。

なぜ、チェディのバスタブかというと、練り物のような材料で、自分の好きな形のバスタブができるからだ。タイル貼りのバスタブは、入るとつなぎ目のところが体に当たって痛い。大理石のバスタブは、写真映りはいいのだが、実際には水がすぐに冷めてしまうし、大理石が傷がつきやすくそのなかに、汚れが入ってしまう。傷の中の汚れは黄ばんで落ちないので、どんどん汚れてしまう。長期に使えるのかどうかがとても不安なのだ。もちろん、予算的にはタイルが一番安くて、大理石か一番高い。大理石には、大理石の大きい石をくりぬいて作るタイプと、大理石を2ミリ程にカットしたタイルを張って仕上げる方法がある。

◆ タラソ塗り ◆

基礎工事の次には、白い練り物を塗ってゆく。彼らはその白い泥を「タラソ」と呼んでいた。

レンガを積み上げ、コンクリートで固めた基礎にはさすがにガッカリする。これじゃ、前のタイル貼りのバスタブと同じだわ。

ジェットバスにもできるのだが、工事期間が長引くし、お値段も高くなる。しかも、壊れる可能性が高くなる。バリの水周り品で、壊れなかったものを見たことが無い我々は、極力シンプルな材料を使ってくれるように何度も依頼したのであった。

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