◆◆◆ 10月 パサール特集 ◆◆◆

あまり行きたくもないけれども、

週に二度ほど、お肉を買いに行ってます。

◆ 鶏肉屋の女将 ◆

いつも鶏肉を買うのはここ。肉屋の中央の通路を入って左側二件目のテーブルである。鶏肉しか販売しておらず、毎日売lり切りの商売だ。

早朝には内臓も売っている。猫用に内臓を買ったりもする。わが猫は砂肝が大好きなのだ。彼女と私はもう古い仲。私は、いつも買うものが決まっている。私を見ると、いつもの奴を出してくれる。

こうなると、買い物も楽ちんだ。肉屋で肉を買う日本人は珍しいので、女将たちはすぐに顔を覚えてくれる。沢山買うようになれば、上得意として地元価格で分けてくれるようになること請け合いである。

◆ 豚肉屋の女将 ◆

黒地にピンクのバラ模様のシャツは、肉の塊を、売っている姿にはみえないなぁ。ここは、鶏肉屋の隣のテーブルで、私が鶏肉を買っていると、「今日はいい豚がある」などと売り込んでくる。

色合いや、バラ肉の具合なんかを見て、時々買うようにしている。

先日などは、「今日は冷たいのがあるよ」などと勧めていた。冷蔵庫にでも入っていた奴を仕入れたのか?日本では当たり前でも、こちらでは特別な事らしい。

とりあえず、豚肉は硬くて臭いので、鶏肉ほどは買わないのであった。

◆ 地下の肉売り場 ◆

市場中央の吹き抜けになっているところの地下にあるのが、この売り場。早朝だというのに薄暗く、裸電球がなんだか懐かしい。バリの神様の椅子も、どの台にもちゃんとあって、オババ達は商売繁盛を祈願する。

肉屋には冷蔵庫というのは当然無く、水道も無い。それぞれ、プラスチックの容器などに入れて持ち込んだ肉類をテーブルの上に並べて販売する。時間帯や、日によって、肉の量が違うのだが、ガルンガンも終わり、最近は全体的に品物が少ない状態だ。

毎日仕入れた分を売り切って、オババ達は帰ってゆく。

◆ パサールの様子 ◆

地下の広場の奥には、屋台街がある。これから仕事に向かう人々や、パサールで働く人々の胃袋を満たす。売り場を持たない人々も、自宅で作った弁当や、販売の必需品となる、ビニール袋を売り歩いたりしている。

早朝は、みやげ物店は開店しておらず、食料品を求めるイブ達でイッパイだ。久しぶりに八時過ぎにパサールに行ったときなどは、露天の野菜売りはもお菓子や弁当を売るオババもいなくなっていた。早朝、土産物屋の前などを無料で使っているに違いない。

限られた場所の効率的な利用方法だ。銀行が閉まった後の、手相の出店に似ていると思ったりもする。パサールで、さすがに占い師は見たことが無い。これだけ人が集まる場所だ。きっと繁盛するに違いない。

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