◆◆◆ 8月のニュース ◆◆◆
ニュークニン村では、毎日のように村人達の召集がある。ポンッポポンッ、ポンッポポンッ・・・・・。と鳴ると、全員集合だ。 今日は、なんで呼ばれたんだろうねと、どうでもいいことを話し合う昼下がりであった。(ベランダでビールを飲んでいると、この音が、よく聞こえるのよね。) この村には、郵便の配達は無い。バレ・バンジャールと呼ばれる柱と屋根だけの建物に、村共有のポストがあり、郵便はここまで配達される。 村人たちは、ときどき、この建物に立ち寄り、自分で郵便をチェックしなければならない。2ヶ月ほど前、母が私宛に手紙を送ったらしいが、未だ届かず。おかげでアタシは、毎日、このポストをチェックしにいかねばならない。 しかしねぇ、もういい加減、届かない気がするね。今の所、約一名の郵便が届いたのみである。 お願い:郵便は送らないで下さい。 ちょっと前、電話が不通になることが続いた。そんなもんで、電話機の故障かと思い、新しいのを購入したのだった。なんだか、こんな色か鮮やかな赤の電話しか売っていなかったもんで、やむなくこのデザインに決定。 上の方には、鍵がついていて、電話をかけられないようにできる。こちらの従業員ときたら、仕事中に私用電話の嵐。おかげで、本来の仕事の用件を伝えることさえできなくなるありさま。 そんなもんで、鍵をつけて電話をかけられないようにしているのだそうだ。 バリで最近流行の土産物が、アイアン・アート。鉄の棒を加工し、黒色に塗るもので、ろうそく立てやら、ランプシェード、壁掛けなどがあちこちの土産物屋で販売されている。ニュークニンにも約一軒、アイアン・アートの店があり、こちらでオーダーした作品。 本当は、鍋のフタを置くために製作。そのうちに、まな板とか、グリルの皿なんかも置かれ始めて、数が足りなくなったため、新しいのを注文し、古い分は、鍋置きに格下げとなったのだ。 オーダーは結構簡単だ。家も近いため、最近は帽子の台とか、バスケットボールを置く台などオーダーしまくりの私であった。 前回紹介した、大家さん宅の神様に比べ、なんともささやかな神様の椅子。「Y」型の木の枝に、お供えを乗せる竹の網をくくりつけてできあがり。そして、木の枝は、見事に根付き、今では屋根代わりの葉まで茂っている。 油断をすると、大家さんは、私の家の前にも豪華な神様の椅子を作ると言い出すので、「うちにはいらないから、自分の家の敷地内に置いて、一緒にウチの分まで祈ってくれ」と何度もお願いしなければならない。 なにせ、この土地を、ハーブ畑にしようという、新たなる野望があるからなのだ。
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