◆◆◆ 2000年 2月 14日 ◆◆◆
也十の「ほぼ完全バリ島一周旅行記」
2月15日朝10時、ウブド・ニュークニンをスタート。
アムラプラも素通りして、快調に走りつづけるわしら。
その先に何が待っているのかも知らずに…・。
午後1時半頃だったろうか、突然道が消えた。
左手の沢から道路の上を横切って右下の谷底に水が流れているのだ。その幅15mというところか。オイオイ、渡れんのかよ。しかしよーく見ると30m前を走るバイクの姿。やつに渡れてこのトヨタ・キジャン‘97が渡れない筈がない。渡った。無事だった。
結局3つか4つは沢・兼・道路があった。沢では例外なくマンディをしている。いや水遊びと言った方が適切か、気持ち良さげだ。が…………・。
いつの間にか舗装はガタガタ,続々と襲ってくるアップダウン。この辺りからいやーな予感はしていたのだが、車をUターンさせる場所とてないのだから進むしかないのだった。
最大斜度20度、舗装などはとっくの昔になくなり、轍の他は角張った石ころだらけの道路であった。タイヤを新品に替えといてよかったと真剣に思った。
一転して、北部の海岸線に出てからは快調そのもの。車が極端に少ないので路面の状況もすこぶる良好。さっきまでの悪路は幻だったのかと思えた。
アグン山・バトゥール山の雄大な姿を左手に、ぐいぐいとわしらは進んだ。右手には波一つなく水銀のような海。重くてぬるそうだ。
途中あまりにも好条件がそろったのでオジャラが運転。なんと、13年振りとのこと。免許を取ってから初めてだとも……。
ロビナは道なりにぽつんぽつんと宿やカフェがあったが、
「これは」というような繁華街はなかった。
2軒目で納得できるホテルを発見。AC・ホットシャワー・冷蔵庫・テレビ(衛星放送)付きで16万ルピア也(当然値切った結果)、何よりも部屋が清潔だった。長期滞在の白人オジジ・オババが大勢いたのもうなずける。
唯一、10軒ほどのカフェが集まっている通りで夕食。どこも魚料理を前面に押し出していたが、美味くはなかった。しかし、ビンタンもジョッキも冷え冷えなので私はご機嫌であった。
食後にお茶でも(当然私は強い酒)と言って入ったカフェは、かなりこなれた外観だったが、コーヒーはバリコピのみ、ジンはゴードンのみ。そんなもんなのだろう。いいんだ別に、たった一泊だけの街だからね。
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