◆◆◆ 051 ニュークニン 通行止めの、巨大オダラン ◆◆◆
朝、スケッチに行った時にはもう、通行止めだった。
しかしなあ。迂回路もない公道を二キロ以上も通行止めにするなんて、
頭おかしいぜ。(最近、ウブドでは、オダランのとき、公道を通行止めにして、
庶民に迷惑かけまくるのが流行っている。)
◆◆◆ 哀愁を秘めたオヤジの後ろ姿 ◆◆◆
オダラン行列が、ウチの前を通ってから、外に出ると、
だいたい、列の一番後ろの親父しか撮影できない。
玄関から道路までが、遠すぎるぜっ。
まあいい。どうせ、たいした行列ではない。
そういえば、今日は、若い衆が、奇声を発しながら、
行進していたよなあ。
悪霊は追い払えたんだろうか?
◆◆◆ バンジャール前 ◆◆◆スケッチから帰るときにも、道は当然に通行止め。
猿森の裏道は、最近道が壊れてしまい、アタシには危ないので、
通行止めと知っていたが、いつもの道を帰ることにする。
ポンゴセカンに入る道からもう通行止めにしているぜ。警備員オヤジを無視して、バイクで突破するオジャラ。
奴らは、三人もいたのに、何の役にもたっていなかったぜ。そうして、バンジャール前のT字路に来ると、この、ゴチャリとした品を中心に、三方にギッシリと、村人達が体育座り。
はぁ。バイクは、近くの路上に駐車し、徒歩で家に帰ることにする。
◆◆◆ うーむ。 ◆◆◆
このお供えの山は、今のアタシには、もう、ゴミにしか見えない。一生懸命に作ったお供えは、置いた途端にゴミになる。このレベルになると、3日前から作っているはずである。
各々の家の前にも、ゴチャっと置いてあったからなあ。
ウチのオットとは、
『お供えに向けるエネルギーを、もっと、お客様を大切にすることに向ければ、この国はもっと豊かになれるのにね』
と話し合う。神様の為に生きる人生か。
そんで、いつまでも貧乏のままというのも、何か、進歩がないように思う。
まあいい。
それもまたぁぁぁぁぁ、人生ぃぃぃぃ。そんな貧乏神様ライフだって、日本人よりは、シアワセかもしれないもんな。
◆◆◆ しばしくつろぐ村人たち ◆◆◆
お坊さんのお祈りが終わり、少し、待ち時間があるみたいだった。その隙に、バイクを家に持ち帰る。ふぅ。
迂回路がある道で、通行止めにするのであれば、
まあ、話は解るのだが(UBUDの場合は、これが普通)ニュークニンや、サヤンの人たちは、平気で迂回路のない道を通行止めにしてしまう。
どうなるのかといえば、UBUDを超遠回りで一周しなければならない。(20分以上かかる場合もある。)
あれだよな。自分がやられたから、今度、自分の村でも、迷惑の仕返しをしようというという魂胆だな。きっと。
◆◆◆ バンジャール前には、臨時ワルン ◆◆◆
たぶん、鶏のナシチャンプールか、豚のナシチャンプール。
もう、お祈りタイムが終わったのに、こんなに閑散としているということは、通常よりも、高値で売ろうと、オババが欲張ったからに違いない。
僅かな銭を欲張る。そして、客は、その僅かな銭をケチる。
バリ人間では、そういった、百ルピア レベルのバトルが毎日繰り返されている。(本当)
あんなに毎日神様に祈っていても、心は豊かにはなれない。
そういうのが普通だから、お商売は、いつまでたっても、上手、く行かないし、お客様は、不安になり、何も買わなくなるし、彼らは、いつまでも貧しいままなのだった。
バリだわぁ。
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