◆◆◆ 034 さそり座の靴屋 ◆◆◆
うーむ。マジ、さそり座って名前なんっすか?
◆◆◆ バタンワルーと、トトマックの間辺り ◆◆◆
パッとしない靴が、ショーウインドーを飾っている。
バリで困るのが、靴。
何せ、いい品がない。気に入ったサンダルにお目にかかれない。
バリの女性は、オシャレなので、どちらかというと、デザイン重視。
金も無いので、一回買ってしまった靴は、足がどんなに痛くても履き倒す。(本当)
◆◆◆ うっひょー。暑そう ◆◆◆なんだかなあ。南国には、マッチしないデザイン。
ミズムシになること必至。
まあいい、ウチが履くわけではないのである。
しかし、ここの店には、紹介する価値がある。
それは、オーダーメイドでマイシューズを作ってくれるからである。
◆◆◆ スリッパや、スパンコールビーサンも・・・ ◆◆◆
とりあえず、オーダーするときに大事なのは、形で選ばないことである。
日本で履いている、気に入っている靴とか、シンガポールで買ったシューズメーカーのサンダルなんかを、参考に、(できれば持参し、)まず、自分の好みのデザインを、紙に書く。
つま先部分の高さ、かかとの高さ、皮の太さ(ベルト部分が甲をシッカリとカバーするサンダルの方が疲れない)などを、指示してゆく。そして、店にある、展示品の中で、自分のイメージと近い靴を店員に示し、靴底は、こんな感じ、中敷の皮は、こんな感じ、色は、こんな感じと、具体的に、あるものの中から選ぶと、完成したときのイメージにかなり近い。
コピー用紙に、足型と、甲の高さなどを兄ちゃんが、書き込んで、靴のオーダーのメモを作る。これと、デザイン画をもとに、靴が作られるのである。
◆◆◆ おお、手書きビーサン。 ◆◆◆
このビーサンは、底の部分が、板で出来ているので、どちらかというとゲタのような感じ。歩くと、必ず靴ずれしてしまうのが特徴だ。
歩きにくいこと、間違いなし。
それに、この、手書きの模様、自分で履いた時には見えないもんなあ。まあいいか。土産として、とか、インテリアとしては、いいかもな・・・。ははは。
というふうに、こちらの店員さんなりに、トロピカルなデザイン考えているんだけどね、実用性がイマイチなのよ。
この、スパンコールギラギラの、ビーサンたちもね、一見いい感じなんだけどね、履き心地悪いの。
多少上乗せしても、マイシューズの方をオススメするわぁ。
◆◆◆ バティックを張った革靴 ◆◆◆
この靴、メッチャカワイイっす。
甲の部分の皮も、足をシッカリカバーできます。
難を言わせて頂くと、トップの部分の幅は、もう少し広い方が、長時間はいてて疲れないです。
そして、最大の難点は、激重いということ。
運動不足気味で、足を鍛えたい人向きです。
履くとカワイイんだけどね、精神力がいるほど重いっす。
サソリ座よ。もう少し、マシな靴を店頭に並べた方がいいわよ。うふふ。
◆◆◆ スタッフの兄ちゃん ◆◆◆
おおっ、テレビ付っ。生意気なっ。
そして、店の奥には、絵画まで・・・・。絵はね、お友達から頼まれた奴で、当然に売っているんだと思います。靴屋でも絵も売っちゃうのがバリというところです。(なんか、ピカソ風なので、つい、載せちゃいました。お兄ちゃん、顔がみえなくてスマン。)兄ちゃんは3人くらいが交代で、店番をしているみたいです。
靴は、3日で仕上げてくれます。
ウチは、サンダルをオーダーメードしたり、シンガポールで買ったお高い靴の修理をお願いしたりしています。
ああ、靴は、新品が完成して、納品時には、既に汚れたりキズがついていたりしますんで、あまり期待しないでください。値段は、パリの靴の市価の3倍から4倍です。
でも、市販の靴は、ちゃんと履ける品(足のサイズが合わないから)がないことや、すぐに壊れてしまうこと、足が痛いなどの苦痛を伴い、買っても、結局履かないことを考えると、3倍出しても、気持ちいい素材で、自分の足にフィットした品を買えるほうが、安いかなという気がします。
日本で買う、エナイ靴一足の値段を考えたら、それでも、ここで2-3足は買える計算です。靴が日本では修理できないほど壊れてしまい、困っている方、昔の靴をスパンコールでコテコテにしたい方なども、試す価値はあると思います。でも、品質については、保証の限りではありません。
私たちには他に選択肢が無いということもありますし、靴は、履けば汚れてしまうので、新品なのに、汚れていても、仕方ないと考えて、引き取る位の、広い心の持ち主でないと、まあ、辞めた方がいいでしょう。たはっ。(宣伝になったのだろうか?むむむむ。)
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