◆◆◆ 003 ニュークニン ガベンの様子 ◆◆◆

◆◆◆ ニュークニン、バレバンジャール前 ◆◆◆

今回は、村のお坊さんが亡くなったらしくて、ニュークニンにしては、盛大なガベンが行われた。

燃やされる人形の髪の毛もフサフサだ。
この髪の毛は、村人が奉納したりする。

オジャラは、既に何人ものバリ人が、髪を奉納しているのを知っている。

『ホントは、暑かっただけじゃないのか?』
などと言ってはいけません。彼らは、真剣です。

◆◆◆ おお、黒山の人だかり ◆◆◆

ガベンの行進は、男性が行います。日本の神輿のように、鼻っぱしの強い女性が混ざったりはしていません。

この国には男尊女卑は、れっきとして残っているようです。

葬式の時はみなさん、ウダンを巻いて、黒っぽい服を着るというのが決まりです。でも、黒いサファリを持っている人は少ないですね。(特にニュークニン!!)

日本も、礼服は不当に高いっす。しかし、『社会人なら、礼服位持っていないと』などという常識のプレッシャーは、バリにはありません。

 

人形に、ホースで、パシャパシャと水をかけている人がいます。黒い人々が、
人形の周りに集まったと思うと、いきなり人形を持ち上げて、その場をグルグルと回り始めました。おおっ。

何周するのかと、楽しみにしていると、たった一度、その場を回っただけでした。

日本の祭り関係者が見たら、情けないと思うことでしょう。博多山笠を見せてやりたい。青森のねぷたを見せてやりたい。長野の御柱を見せてやりたい。といっても、まあムリか。この程度のガベンじゃ、観光客も来ないしな・・・。

でも、オジャラは、あの、ねぷたの、内照式の張子の人形を、一回バリ人に見せてやりたいっす。奴等は見栄っ張りなんで、ゼッタイ流行ると思うっす。ガベンの人形、作る所から何度も見てますけど、結構ホネなんかはシッカリ作ってるんっす。ま、いいか。面倒だ。ビールでも飲んで、忘れることにしよう。

◆◆◆ あとは燃やされるだけ ◆◆◆

バレバンジャールの前で、たった一周だけ回された人形は、トボトボと、プラに向かうのでした。
まるで、ドナドナのような淋しさです。
そして、黒い服を着た人々も、どんどん小さくなってゆきます。

ああ、アリンコみたいだ・・・・。
オジャラは、毎日のアリの駆除に、相当疲れているのでした・・・・。

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