◆◆◆ 092 ジンバランで魚を食す ◆◆◆

◆◆◆ とあるビンタン好きな友人H氏が ◆◆◆

どうしてもジンバランに行こうとしつこく誘うので、止むを得ず遠出する事になった。ジンバランといえば、嫌な思い出がある。

屋根はあるのかとか、椅子が砂に埋もれたりしないのかなどと、前にも増してぶくぶくに太ったオットは心配だった。
『大体、アンタがそんなに太るから、イスが砂に沈むんじゃんよ。
どうして、そこを反省せずに、 店に文句をつけるのか・・・』などと内心思うオジャラ。
まあいい。あんなに嫌がっていた我々も、当日はめかしこんだり、マイ箸を準備したりして、いそいそとドラちゃん(ドライバー君)を待つのであった。

到着と同時に、海をバックにビンタンを撮影。
ハイビスカス模様のテープルクロスがカワイイ。(と一応誉めるが、『女将よ、バティックのテーブルクロスの方がゼッタイいいぜ。バティックにするときは、オジャラに声をかけろよ』などと内心思っている。)

◆◆◆ とりあえずオーダー ◆◆◆

神妙にメニューを見つめる客二人と女将。
H氏は、『何がなんでもロブスターだけは食べたい』などと申し出る。
友人Hとウチのオットは、再び、食い入るようにメニューを見つめ、何やら頼んだようだ。

そんな折、浜辺には、走る女アリ。オジャラは、オーダーより、彼女がどうして走っているのかが気になった。
オーダーが終わると、走る女は、全員の注目を集めることとなる。
ヒマなオヤジどもは、『あの女の人の走りはなってない。』
『あれじゃ全然、運動効果無いっす。』などと、走る女を罵倒し始めた。

そして、料理が出されるまでの間、オットは、
『オレは、体重重いんで、イスが沈むんですよ』などと、どうにもならない事で女将に泣きを入れたりする。笑顔で、オットの愚痴を聞く女将も、さぞストレスが溜まった事であろう。

◆◆◆ R婦人到着 ◆◆◆

隣のテープルに着いたR婦人。今回はオットと子供を置いてバリに来たらしい。(しかも、他に三人の主婦を巻き込み、友人達を次々に不良妻化させ、自分を正当化しようとしている不良妻の親分である。)

R婦人は、ウチのサイトをご覧になって下さっている方で、面識があった。

とりあえず、カンタンなご挨拶をする。そして、そんな折、夕日がオレンジになりだしたので、それぞれのテープルで、それぞれに、夕日を拝み、それぞれのお料理を頂く事になったのだった。

◆◆◆ おおっ、夕日がぁぁぁっ ◆◆◆

さすが、自称晴れ男H氏。
『オレ、日頃の行いがいいからっすよ。』などと、嬉しそうに彼が語ると、『ウチも、日頃の行いがいいからなー』と、自分がいかにいい人なのかを主張し始めるオジャラ一家。どちらも一歩も引かないのが特徴だ。

太陽は、『こんな奴等はさっさと見放そう』と考えたのか、あっという間に沈んでしまったのであった。

しかし、雨季の夕方はいつも、雲が下の方に垂れこんで、夕日は滅多に拝めないのだ。

ジンバランへは、自称『晴れ男』と来るに限る。
久し振りの海辺は、気持ちよかったっす。

観光客の皆さん、ガイドブック信じちゃいけません。ウチなんて、いつもそれで失敗してました。とりあえず、フリーの観光客っぽい人たちで混んでいるレストラン、要チェックっす。あとは、口コミっす。

◆◆◆ 隣の店は、ヨーロピアン調で、ちょっとお洒落 ◆◆◆

白人さんのグループ客もドーンと着いていた。しかし、グループツアーに参加したことある人はご存知と思う。グループがドカドカ来る店の料理が旨かった試しは無い。客が多いので、スタッフも忙しくて、目が行き届かない。ビール一本の追加にも、何回も手をあげなければならない始末。
大皿に盛られて、チャッと作れる料理が運ばれ、ゲロマズイってことが多いのだ。

観光地というのは奥が深い。店がお洒落だからといって、美味しいとは限らない。
宣伝や集客が上手くても、肝心の味やサービスが悪いというのは当たり前。どうせ、もう二度と来ない客である。とりあえず来てもらうまでが勝負という店も多いのだ。ガイドブックや雑誌に載りさえすれば、また違う客が明日も来てくれる。旅行会社はからはさんざん搾り取られ、スタッフは、食材費のネコババを始めたりして、どんどんと味が落ちてくる。

そんなこんなで、ジンバランに客が絶えることは無いが、客が満足する事も無いのである。

 

ジンバランには星の数程イカンバカール屋があるが、一番心配なのが鮮度。氷詰めにされた魚がいつのかは、仕入れた奴のみが知ってるっす。予約をして、新鮮な魚を、安心して食べられる店は、要チェックっす。

◆◆◆ おおっ、お料理がドカドカ出てくる ◆◆◆

ロブスター、イカ、魚、今回は、全部塩焼きにしていただいた。
イカンバカールの特徴は、椰子炭で焼く、フレーバーな香。どの店でも同じなのだが、バリ人のコックというのは、焼く=焦すと勘違いしているようだ。

日本の焼き魚には、焼目はあるが、焦がしたりはしない。焦がすと、折角の魚の油や旨みも全部落ちてしまい、魚がマズくなるのだ。
そんなこと言っても仕方ないか。バリにはバリの流儀がある。ベベブンギルのシーフードバーペキューだって焦げていたしな。この辺りを研究するだけで、差別化できるんだけどなー。

ウチのオットは美味しいと絶賛。カルシウムが不足していた我々は、魚をペロリと平らげてしまう。オットはまた行くと張り切っている。
サンバルも実は、何種類も出てきたのだが、オットも、H氏も塩焼きに満足していたようで、あまり使わなかった。
料理の前にでてきたソトアヤムもダシがちゃんと取れていて旨かった。
この他に、ホタテのケチャップソース焼もあったが、これも旨かった。(写真忘)カンクンも、サッパリとして魚に合う。味は、白人さん向けというより、日本人向けだと思う。女将も、日本人のお客さんを前提に味のチェックをしているようである。

◆◆◆ 大合流 ◆◆◆

料理を一通り食べて、ワインタイムに入る。そうなると、R婦人がこちらにやってきた。酒飲みだからなー。
そんじゃ、アタシも、あちらの不良主婦にご挨拶に行こうと、テーブルを移動。不良主婦たちは、美人揃いだった。オットもH氏も、鼻息の荒い状態である。最後は大きなテーブルに全員集合し、大宴会に・・・・。

ドラちゃんは、予定の時間にアタシ達が戻らないので、心配で電話をしてきたくらいだ。しかし、そんなことでは帰れない。ワインがまだ残っていたからだ。

結局ワインを3本も開けてしまう。(ワインは、Wine of the Godsの白ワインの辛口で、ウチで自家用に買ってるのと同じワインでした。さすがに、ここに来る客は、酒にはウルサイ人が多いので、女将も気を遣っているようでした。)
この頃には、もうかなり酔っていて、まともな写真無かったっス。

◆◆◆ 不機嫌な猫 ◆◆◆

おおっ、このペーパーナプキンを入れる道具、猫の顔だ。
しかし、なんで怒ってるんだ?
疑問に思ったオジャラは、女将に、『この猫、何で怒ってるんですか?』などと質問する。女将は、どう答えていいのか困ってしまっていた。

アタシこそ、『聞いたからといって、どーしようーもない質問しないでください』などとホームページに書いているくせにこの有様だ。反省。みなさん、飲みすぎには注意しましょう。

泥酔のなか、なんとか会計を済ませたオジャラは、忘れ物がないかを点検し、美人妻たちと盛り上がりまくりのオットとH氏をピシっと締めて、タクシーに乗り込んだ。

帰りのタクシーでは、一時間もかかる道のりを、会計のレシートと、釣銭を握り締めたままだったようだ。はぁ。今度からワインは、二本までにしよう。ウブドまでは酔った体では辛すぎる・・・。

飛行機の着陸も、このように見えてしまう好立地なのだった。

◆◆◆ お店の情報 ◆◆◆

行きたい方もいらっしゃるかもしれないので、一応書いておきます。
このお店は、こじんまりとしていて、のんびりできるのが売りなので、いい席で食べたい時には、事前に予約することをオススメするっす。

●名前 サザンスターズ カフェ(Southern Stars Cafe)
●電話番号 081-239-06494(日本語可)
●営業時間 16:00-24:00
●無料送迎有り(ヌサドゥア・ジンバラン・クタ・サヌールから2名様以上。ウブドからジンバランまでは6名様以上で片道無料送迎致します。帰りお店でタクシー等を捜して実費【2002年1月現在で10万ルピア】お帰りいただけます。送迎は要予約)ねでお帰りいただけます。送迎は要予約)
●住所 Jl. Tukad Balian, Kedonganan Beach
●メール souternstars_cafe@hotmail.com(日本語可)

●行き方 ジンバランのメイン通りを空港寄りに走っていくと、海側に日本語の『サザンスターズ』の大きな看板があるので、すぐに解ると思います。タクシーの運ちゃんも、レストランの敷地内車を駐車して待たせることができるので、安心です。

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