◆◆◆ 066 新しい額縁屋の話 ◆◆◆

◆◆◆ なかなかの品揃え ◆◆◆

この前、紙漉きの日本人の方に、紹介していただいた額縁屋は、サヤンの方にも支店を出したとのことである。
オジャラは、早速行ってみた。

今まで頼んでいた額縁屋には、一センチ位の細い枠がないからである。
銅版画は、線が細いので、額縁も、きゃしゃな品にしたいと思っていたのだ。
新しい額縁屋が近くに出来てヨカッタよ。
兄ちゃんには、早速我が家に注文した額縁を届けさせる。

かなり近くにあるのだが、行くのも面倒なので、家を覚えてもらうに限る。
奴等もヒマだし、仕事だといって、出かけられるのは嬉しいはずだろう。(←勝手にそう思ってるだけだけど)
この他にも、紙とか、テレピン油とかをセニワルナよりも安い価格で売っている事が判明。

お友達が持ってきてくれると言っていたテレピン油は空港で没収されてしまったので、これからどうしようと思っていたので、かなり嬉しかった。

このお店はウインザーニュートンと提携しているようで、独自で輸入するよりも、安く仕入れているのかもしれない。

◆◆◆ カンバスのマットや、特注額にも対応 ◆◆◆

この辺りは、高級ホテルもあるし、金持ちが、土産に絵を買っていくようなので、額も、金持ち向けに、それなりに充実しているのだと思う。カンバスに、金色や銀色の縁のついたマットもいくつもあった。

一番驚いたのは、アクリル板(透明な板)があることだった。
日本では、ガラスの変わりに、アクリルの板をつけていたのだが、バリでは、見たことが無かったのだ。

アクリル版は、割れにくいので、こちらから、日本に持ち帰ったりする時にも安全だ。

飾っている絵が壁から落ちたりした時にも、ガラスだと破損して絵を傷つけてしまう可能性があるが、アクリル版だと、壊れにくいので、多少安心である。(もちろん、心配しているのは、アタシの絵のことではない。)

こっちで作ると安いから、展覧会用の額とか、沢山必要な方にはいいと思う。でも、持ち帰るのが大変だよね。ははは。

実際作ってもらったのだが、一個はオッケーでもう一個は、雑な仕上がりだった。何なんだっ。

◆◆◆ 完成品はこんな感じ ◆◆◆

もうちょっと濃い色のも作ってみたが、オジャラは、この、薄い色の木の額が気に入った。

版画は線が繊細なので、あまり、ゴテゴテしていない、シンプルな額に限ると思う。

大きさは、額を特注するのであれば、日本のサイズに限定する必要も無かったのだが、もう、マット入りの作品があったので、とりあえず、それに額装してもらう。

◆◆◆ パプリカさんの絵も額装 ◆◆◆

昔からの知り合いのパプリカさんが、バリに長期滞在中に作った作品。
アタシの作品と交換してゲットした。(←メンコみたい)
版画は何枚も作れるので、交換できるのが嬉しい。

アタシの作品とは違い、線ももっと華奢で銅版画らしい。
3.5×5センチ程度の小さな版に、練習用として描いた作品で、しかも、色まで塗ってくれた。
小さい作品も、またいいなぁと思い、アタシも小さい作品に復帰したりする。小さいのは、印刷するときに手が汚れるのが難なのよねー。
一人で作ってると果てしなく孤独なので、たまには、誰か来ると、刺激があっていいと思うのだった。

まさかいないと思いますけど、銅版画をやってみたいという人には教えてあげてもいいです。でも、腐食の関係などがあるので、一日2時間程度で2日はかかりますから、短期の人にはムリと思います。絵が描ける事と、自力でウチまで来れること、印刷する紙を持参できる人に限ります。
そんな人、いないと思いますけど。はは。

(パプリカさんの作品をアタシのホームページでご紹介する事は、ご本人の承諾を取っています。著作権はパプリカさんに所属します。)

絵っていうのは、見るたびにその人のことまで思い出すのよね。奥が深いのよ。

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