◆◆◆ 042 恐るべし鍋売りオババ ◆◆◆
◆◆◆ 恐るべし実演販売 ◆◆◆井戸が臭くなったので、大家さんに苦情を言いに行くと、珍しく、イブに呼ばれたのであった。行ってみると、巨大なオババが、台所を陣取っている。
見よ、この愛想笑い。ウチのオットより重いよな・・・きっと。
何かと思えば、鍋売りだった。
彼女は、この、『圧力鍋』と称した、薄っぺらい鍋を、内職で賑わっている大家さん宅に、売りにきたのだ。
「幾らなの?」と聞くと、一番小さい奴で、一ヶ月15万ルピアだという。
「それって、レンタルなの?」と聞くと、分割払いを意味しているようだ。
ちなみに、その鍋をキャッシュで買うと、150万ルピアらしい。
うっひょーっ。それって、セット価格の間違いじゃないの?(高すぎ)
余談:そういえば、ウチにも、ホウレンソウ持って、鍋売りに来た子がいたなぁ。彼女は、実演のホウレンソウを焦がしてしまい、アタシに、「鍋を売ろうと思ったら、もう少し料理の腕を上げた方がいいんじゃないのか」などと、罵倒されて帰っていったっけ。何年か経った後、お詫びのハガキが届いたけど、彼女は、元気にしてるのかしら?
◆◆◆ これが、販売品ですの。おほほほ。 ◆◆◆
鍋売りというのは、世界中にいるものなのだなぁ。人間の商売根性の深さに、改めて感心させられるのだった。
いくら、3分で料理ができるし、ガス代が節約できるといったって、1,500,000ルピアの鍋を買っていたのでは、赤字だろう。
なんといっても、灯油は1リットル10円もしないのだよ。150万ルピアは、貯金して、10%もある利子で灯油を買ったら、燃料費タダになるんじゃないのか・・・などと、訳の判らないことを考えてしまうアタシ・・・・。(本当)
「マクロでは半額で売っているし、日本だったら、その金額で全部買えるよ」と、イブに教えてあげようと、夕方もう一度大家さん宅に行ったら、イブはどうやら買ってしまったようだったので、黙って帰ってきた。
もう済んでしまったのなら、知らない方が幸せなこともある。
いつもは内気なイブも、鍋を買った今日だけは、内職に来ていた近所のイブ達の羨望の的だ。今ごろ、ニュークニンで、この鍋を大家さんが買ったことを知らない人はいないだろう。
◆◆◆ オゴホゴの習作 ◆◆◆
大家さん宅に行く途中、ガキ共が集まっている。
「何だ?」と除いてみると、ミニオゴホゴを作ったようだった。
見よう見真似で、宿題でも無いのに、オゴホゴを作る子供達。
ガッコは半日しかないし、毎日が夏休みみたいなもんだ。ヒマなのである。
よく見ると、ちゃんと、骨も作り、その上に紙を巻いて、更に色まで塗っている。プロポーションも、人間の骨格をよく研究しているじゃん。
しかも、髪や、仮面まで取り付けてあるではないの。
「上手く出来たわね」と誉めると、いつもは無視するガキ共も、ウレシそうだった。
◆◆◆ 何故か、ピースサイン ◆◆◆
小さなオゴホゴと、小僧共を撮影。よく見ると、更に小さなオゴホゴも作っていたようだ。(ニュピ前夜で報告したオゴホゴにも、小さなのがあったからだと思われる)
こんなに小さい時から、練習していれば、10代半ばでは、巨大オブジェもお手の物だ。
近くにプラモ屋が無くて、可愛そうだとも言える。今から鍛えて、日本のプラモやフィギアなどを作らせたら、日本で売れるかもしれんな。。。。。
今度、青森のねぷたのように、中を、光らせる技を教えてあげよう。感激するに違いない。しかも、奴等は、光物が大好きなのだ。
写真を撮っていいかと聞くと、この余裕。最近のガキは、バリ人といえども、カメラにも慣れてきている・・・。
これはいいことなのか、悪いことなのか・・・・。
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