◆◆◆ 035 ニュピ前日 ◆◆◆

◆◆◆ お供え達の準備 ◆◆◆

近くのワルンに玉子を買いに行くと、売り切れだった。ああ、ニュピには何もしちゃいけないので、どの家でも、ご馳走は、今日中に仕込んでしまうのだ。

ニュピの後まで、買えないな、こりゃ。

そして、帰りに大家さん宅前を通ると、大家さんが、ウパチャラの飾り付けに忙しそうだった。

カメラを持っていたので、ちょこっと撮影させてもらいました。

◆◆◆ うわーっ。 ◆◆◆

すごい量。今まで見たことも無い位大量。

お供えの皿も、儀式ごとに、変わるのである。

いつもは、バナナの葉なんかを切ったり、折りたたんだりして皿を作ったりしてるんだけど、今日は、乗り切らないので、藤の籠を用意。

神様のためとはいえ、こんなに金をかけてもいいものなのか?

花や、果物(バナナ、リンゴ、サラック)、お菓子なんかが、それぞれの皿に盛られている。

◆◆◆ ゴハンのデコレーション ◆◆◆

こちらは、椰子の葉かなんかの皮を剥いた葉っぱと、ゴハンを固めて作ったお供え。

きっと、意味があるんでしょう。

バリの女性は、こういう凝ったお供えが作れる人ほど、いい女ということになっているらしい。

一銭にもなんないけどな・・・・。あたしゃ、バリバリと仕事して、稼いでる女性の方が、よっぽどいい女だと思うけど・・・・。ま、同じようなもんか。凝ったお供えは、高値で売れるらしいし・・・・。(どうしても、売るほうに話が行っちゃうのよね。貧乏・・・)

◆◆◆ まだ作るのか・・・。 ◆◆◆

大家さんは、藤のカゴのお供えだけは不足らしく、まだまだ作りつづけていた。

大きなウパチャラがあると、イブは忙しいのよ。

そして、明日の朝は、玄関前に、このお供えが、ごそっと置かれて、ニワトリや、犬共に早速食われちゃうのよね。

アタシ的には無駄な事に時間を費やしていることが、もったいなくて、やりきれない気持ちで一杯になるわ。

イブよ。アタシが、パソコンでも教えてやろうか。

ああ、でも、パソコンだって、猿森裏番外地だって、何の役にも立っていないんだから、このお供えと同じだという気もしてくるな・・・・。そう思うと、またやりきれない気持ちになるわね。(爆)

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