バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 080 / コピー用紙に向かってゐる ◆◆◆

コピー用紙に向かってゐる

テレビ番組で、子供のイラストレーターを見た。マットな色彩と、独特の線が素晴らしい。

コピー用紙にボールペンでイラストを描き、コンピュータで彩色する手法の絵である。

『昔は、アタシも紫色の万年筆で、絵を描いていたなあ』などと、古きよき時代も思い出す。思えば、この頃のペン画を、版画にしたいと思い、銅版画をはじめたのである。ボールペンで描く程度にしておけばよかったのに、ずいぶんと、投資してしまった。

気になっている手法は、とりあえず、パクらないと気が済まないアタシは、早速この方法も真似てみる。

ワタシのホームページで公開している、『バリの絵日記』も、無地のメモ用紙にボールペンで描いて作品をパソコンで彩色していたのだから、もう何年も前から、似たような方法で絵を描いていたと、言えなくもないのだが・・・。パクリといわれても別に構わない。はは。テレビを見た事で、脳ミソが刺激されたことには違いないからだ。

実は、テレビで見たような色塗りは、今まで難しくて出来なかったのだ。線からはみ出ないような、マットな色塗りの方法は、インターネットで絵を描いている方に教えていただいた。文明に感謝である。

 この方法は、あっという間に色が塗れるので、作品の制作時間が大幅に短縮できる。しかも、手で塗るよりも美しい。おおっ、だいぶ慣れてきたよなぁ。

それからというもの、『ぶうげんびりあ』の挿絵を作るために、毎日コピー用紙に向かっている。

コピー用紙に描いた絵は、その他にも、ブックカバーやカレンダーにして配布したいなと考えている。コンピュータ上で見る分には、コンピュータで塗った色というのは、画面に映えるのに、データ量が小さいのだ。

しかし、パソコンで彩色した線の、最大の難点は、作品として展示するには、迫力に欠けるという点だろうか?インクジェットでプリントすると、退色しちゃうしな。ウチにあるプリンタだと、A4までしか印刷できないから、展示には小さいし。

そんなことを考えながら、『今日は何を描こうかな』と、また、コピー用紙を見つめている。

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