バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 073 / バリに来たフランスの友人たち ◆◆◆

バリに来たフランスの友人たち

左から、『ペインティング・ナイフ』、『ニードル』、『バニッシャー・アンド・スクレーパー』。

銅版画を作る時に愛用している道具達である。

ペインティングナイフは、インクを練ったり、プレス機から紙を剥がしたり、紙を切ったりと、とりあえずイロイロなことに使っている。これが無かったら不便だろうなあ。

ニードルは、銅版に線を描く道具。鉛筆の芯が、鉄になっている感じで、芯が減ってくると、どんどんニードルも短くなってくるらしい。アタシは、あんまり研いだりしないんだけどね。うふふ。これで、ハンコも作ったりする。ああ、絵やバティックを装丁するときに、糸を通すための針穴をあけたりもしている。細長い尖った道具というのは、思いのほか利用価値がある。

『バニッシャー・アンド・スクレーパー』。

これは、アタシも銅版画教室で初めて見た品だ。まるで、パラソルチョコレートのような形をしているというのに、フランス製だったりして、思い切り高い。

一番安いのでも四千円程度して、画材店で思わず『えっ??』と叫んで、買うのを断念したほどである。

この道具は、三角の所が『バニッシャー』で、銅板の周りを削り、滑らかにするのに使う。銅版の周囲は、その筋の方々には、『プレートマーク』と呼ばれ、作家さんによって、ギザギザにしたり、ツルツルにしたりと、イロイロ個性があるのだそうだ。

アタシは、あんまし、人の作品見たことないからなぁ。ツルツルの方が、作品が際立っていいと思うけどな。

わざとギザギザをつけた方が好きという人もいるらしいが、アタシには、手を抜いているとしか思えない。

プレートマークをツルツルにすると結構力もいるし、疲れるからなぁ。ま、人それぞれってことで、人の作品のプレートマークなんて、アタシにはどうでもいいことなんっすけどね。

下の、耳掻きみたいな部分が『バニッシャー』。銅版の面についた傷を潰して、平らにしたり、プレートマークをさらにツルツルにしたりするための道具である。

家で版画を作るためには、どの道具も必ず持っていなければならない。

銅版画というのは、初期投資がかかるのだ。

お教室に通うだけなら、ニードルや紙以外は、ほとんど貸与してくれるのだが、何故、バリで銅版画を作ろうなんて、安易に考えたんだろう。ああ、あの時の苦労は思い出したくない。

そういえば、ステンドグラスのお教室に行った時にもイロイロ買わされたよなぁ。

なんだかんだで、お教室に通うためだけの道具でも、初回に三万円位かかったもんなぁ。そのあと、更にイロイロ買ったしな・・・。

あっちの方は、すぐに向いていないことが解ったのよね・・・。ヤフオクにでも出して処分しようかしらん?

もう過ぎた事は仕方が無い。銅版画をもうちょっとガンバロウ。

目標、初期投資額回収・・・。今のところ、一生ムリっぽい気がするな・・・。

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