バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 062 / ピンク色の首輪に鈴をつけたよ ◆◆◆

ピンク色の首輪に鈴をつけたよ

日本に住む母に、猫の首輪を頼んだら、普通の首輪を送ってきた。アタシ的には、『ノミ取り首輪』を頼んだつもりだったのだが、買ってしまったものは仕方がない。

次の首輪が届くまでは、小さな鈴のついた『花模様の首輪』をつけることになる。

ウチの猫は、首輪好きなのである。

通常の猫であれば、首輪をつけられるとビックリして、なんとか外そうと、大暴れするのだが、彼女は、首輪をつけられると、得意そうに伸びる。

まあ、もともとノラ猫だったのをアタシが拾ったので、彼女には、ノラ時代のトラウマがあるのだと思う。

首輪をつけてもらうと、なんとか飼い猫としての自尊心を取り戻すのだろう。

ノミ取り首輪が日本から届いた頃には、花模様の首輪はボロボロになっていた。見た目はカワイイのだが、猫の爪には弱い構造のようだ。騙されたぜ。

しかしながら、この首輪についていた小さな鈴は、キレイな音を出す。

彼女が階段を駆け上ったり、家の中を歩き回る度に、チリチリと音を立ててくれる。

彼女がどこにいるのかの目安にするには有難い音色だった。

結局、小さい鈴だけ、ノミ取り首輪に縫い付けて使おうという事に決定する。

ノミ取り首輪は何回か取り替えられているが、この鈴は、その度に、新しい首輪に取り付けられ、今では彼女の一部となっているのだった。

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