バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 048 / 朝焼けスッと朝になる 夕焼けそっと夜になる  ◆◆◆

朝焼けスッと朝になる 夕焼けそっと夜になる

朝目が覚めると、空が真っ赤ということがある。

東京育ちのアタシは、朝焼けなど、見たことがなかったから、前の家が火事かと勘違いした位『赤い空』だった。

赤い空を撮影しようと、カメラを探していると、もう、空は白くなってしまう。『朝焼け』というのは、なんかあっけない。

ニワトリ共は、日が昇る前から鳴き始めてしまい、犬やブタも起こしてしまうので、早朝というのは、信じられないくらいの騒音となる。

当然に、バリ人もニワトリと共に起床して、庭の掃除を始めたり、マンディしたりする音が聞こえてくる。

それでも、海辺と違い、UBUDは涼しいので朝は、一日の中で、一番爽快である。

朝焼けのあっけなさとは逆に、夕焼けというのは、いつまでも空がオレンジで、『まだまだ夜にはなりたくない。』みたいな、太陽の粘りが感じられる。

朝とは違って、鳥達も早々と巣に戻り、太陽が沈むのを惜しんでいるように見える。こんなにゆったりと太陽を眺めているというのが、贅沢に思えてくる。

東京で夕焼けを見たことなど、一度位しかないもんなあ。第一、家が密集しているから、夕焼けに気づかない。スモッグが邪魔して、空が赤くならない。

生きているのに、なんか病んでいる。

人間は、たまには、空も見なきゃイカンねー。

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