日本では、雷でコンピュータが壊れるという話は聞いたことがなかった。しかし、実際に、被害に遭えば、信じる事ができるようになる。

我が家では、一階と二階を親子電話にしており、二階には、パソコン用のモデムも設置している。

最初の雷で、モデムがやられてしまう。

モデムは六十五ドル程払い、台湾製の新品を買いなおす。

その時に、『雷除け』という小さな機械があることを知り、一つ購入し、二階に設置する。

しかし、人間とは、愚かな動物である。一個しか取り付けなかった雷除けは、当然に、

一個の電話しか守らない。

次の雷で、一階の電話も壊れてしまい、新しいのを買いなおさなければならなくなる。新品の電話には、五十万ルピア支払う。電話屋では、もう一個『雷除け』を買い、自分で取り付ける。

とりあえず、電気系統の線には、過電流を防ぐ装置を取り付けていたのだが、電話の事は、甘く考えていたのである。安くない勉強料だった。

イロイロと装置を取り付け、新品に取り替えても、我が家の電話回線は頻繁に止まって、通話できない状態になってしまう。電話線六〇メートル近くも、全部取り替えたというのに、原因は謎。うーむ。