バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 038 / 何もすることのないまた一日 ◆◆◆

何もすることのないまた一日

バリ島に来て思ったのは、何もしなくても時間は過ぎていくということだ。

朝起きて、コーヒーを飲む。朝ドラを見て、洗濯をしながら、料理番組や健康番組を見る。そうすると、オットが起きて来て、ジュースを飲む。その後、一〇時三十分から、昔の朝ドラの再放送を見て、昼食を作る。昼食を食べ終わるともう午後になっている。

午後からパソコンをしたり、ちょっと絵に色を塗ったりする。そうするともう4時になっている。風呂を沸かして入ると、もう夜。

『ああ、また今日も一日何もしなかったね。』などとオットと話しながら、ビールを飲む。

仕事をしていた時には、毎日が忙しくて、ぼんやりするということも無かったのだが、何もすることが無くても、毎日が消費されてゆくというのは、ちょっと驚きだった。

一日が退屈だということもなく、充実したということもない。それでも時間が過ぎてしまうというのが、なんかスゴイ。

夕方、外を見ながら、日が暮れるのを待つ。人生は一度きりなのだ、そういう時間があってもいいと思う。

飼猫と同じように、誰の役にも立たない、そういう人生があってもいいと思う。

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