バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 037 / ハサミよどこへ行った ◆◆◆

ハサミよどこへ行った


日本からは、当然にハサミを持参する。お高い奴、百円の二個。

会社で使っていた小さい奴2個。

ハサミは、各部屋に一個と台所に置かれる事になった。

ある日、デンパサールのマタハリデパートで、ハサミを発見。

ステンレス製の、いい感じのハサミであった。確か、四―五百円程度だったと思う。この値段だったら、一個買っておこうと、求める事にした。

しかし、ハサミがこんなにあっても、何故か紛失してしまう日常。

アタシの場合、布を切ったり、髪の毛を切ったり、猫の毛を刈ったり、紙を切ったりと、イロイロな事に使っているからな。

その度に、アチコチに移動され、元に戻さないのが敗因だ。

バリで買ったハサミは、二年程は、快適に使えていた。

ある日、アタシの酷使に疲れたのか、真中の留め金具がポキリと折れてしまう。

『うーむ。やはり、刃物をこちらで買うべきではない。』

ステンレスなどと書いてあっても、外見が日本のと同じでも、結局、B品なのである。

しかし、バリで生活していると、こんなことでは諦めない。

固定金具のついたネジを買ってきて、自分で修理。

ネジは長すぎて使い辛かったので、ノコギリで半分に切断した。

次にデンパサールに行った時、百円ハサミを2個ゲット。

それでも、このハサミは、園芸用ハサミとしてまだ使われている。

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