バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 028 / オットはカメラを取りにいった赤い月 ◆◆◆

オットはカメラを取りにいった赤い月

バリといえば、月である。

大した産業もないこの国には、大きな工場もなく、必然的に光化学スモッグも無いのである。

夕飯の後、時々外に出る。

大きな月や満天の星が美しい。

『おおっ、今日は月が赤いよーっ。』と、とても重大な発見をしたかのようにオットを呼び出すと、オットも、赤い月に感激したのか、カメラを探しに行く。

よく、赤い月を歌った演歌などがあるが、実際に月が赤く光っているのを見るまでは、信じる事はできないものなのだ。人間とは疑い深い。しかし、バリに滞在している私たちでさえ、赤い月を見たのは、まだ一度きりである。ずいぶんと貴重な月であった。

結局この日は、入り口のテラスで、宴会が再開してしまう。『シュポッ・・・トクトクトクトク シュワーッッ』ビンタンビールも、いつもより旨い気がする。

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