バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 012 / 熟れるバナナの断末魔 ◆◆◆

熟れるバナナの断末魔

ふっ、と気が付くと、バナナが無い。下を見ると、バナナは全部、重力に負けていたのであった。

熟れたバナナは、枝の所から腐ってきて、自分の体重を利用して、皮を一筋だけ残して、まず、一段下まで降りてくる。(図の一番右側。バナナの皮の筋一本で、ぶら下がる状態)そして、更に熟れてくると、バナナの皮の紐が『プチン』と切れて、下に落下してしまうのだ。

バナナは、実が重いので、棚の上などに置くと、自分の実の重みで痛んでしまうと考え、以前は、壁のフックなどに吊るして保存していた。

しかしながら、暑い季節になると、すぐに痛みが回ってしまい、過去に二度程、バナナを落下させて、全滅させてしまうという事件が起きてしまった。

すぐに気づけば、冷蔵庫にしまったりできるのだが、日中、台所とは離れた場所にいるので、落下したバナナを長時間放置してしまうこともしばしばだった。

そうなると、ハエなどに卵を産まれてしまっているし、蟻の集団にもカジられて、(食中毒などが怖いので)食べられなくなってしまう。

そんなこんなで、最近は、五本程度にカットしてある、軽いバナナを買ってきて、棚の上などに置いて保存することにした。甘い臭いを発するようになると、冷蔵庫に入れてしまう。毎日食べるので、家には常にバナナのストックがあるからだ。南国では、日本とは勝手が違うので、食品などの正しい保管方法を考え出すまでは、失敗ばかり。一体どれ位の食べ物をムダにしてしまったことか。むむむむ。

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