バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 012 / 自炊の友はガロン水 ◆◆◆

自炊の友はガロン水

水は、井戸水なので直接飲んだりはできない。そこで、バリ島で自炊を始める時に買ったのが、ガロン水。十九リットルのプラスチックの容器に、ミネラルウオーターが入って売られている。

最初に料理をする際には、どこまでをミネラルウォーターを使うのかを考えなければならなかった。

とりあえず、スープ系(味噌汁や、カレー)、お茶系は、ミネラルウォーターを使うことにする。

調理する前の肉や野菜を洗ったり、水を沸騰させて茹でたりする料理には、井戸水を使う。

スパゲティやそうめん、エダマメを茹でるのは、井戸水ということになる。

キャベツの千切りや、ワカメを戻したりするのは、ミネラルウォーターを使う。また、そうめんを冷やしたりする氷や、冷水はミネラルウォーターを使う。

バリ島のミネラルウォーターには何種類かあるのだが、アクアというブランドの水が一番軟らかいと思う。

値段も、アクアが一番高くて、一ガロン七千ルピア。一番初めに購入するときには、三万ルピアの容器代を支払わなければならない。インドネシア語では、その、容器の保証金の事を『デポジット』と呼んでいるようだ。

水が無くなると、容器をワルンに持っていく。そうすると、次回からは、容器代は無料で、中身の七千ルピアを支払えば一本買えるのだ。

ウチは、自炊をしていることもあり、消費量は一週間に二本程度が普通である。料理をしないのであれば、一ヶ月程度持つ場合もあるんじゃないかと思う。

アクアは、ミネラル分が多いので、冷やしたりすると、沈殿物も出るし、氷にすれば、溶けた時に、やっぱり白い物体がでてしまうのだが、これは慣れるしかないと思う。

ガロン水は、あまり、深く考えずに使うのがコツだと思う。また、お茶などのにごりが気になる時には、茶漉しで漉すとよい。

日本人は、最近、食品の安全に過剰に反応する傾向があるように思う。ニュースなどを見ていると、異常とまで感じることもある位だ。

バリ島での生活では、ビールグラスの中で虫が死んだ位では、もう、ビールを捨てたりはしない。虫だけ箸などで取り除き、何事も無かったように飲みつづけるのが普通である。

ビールグラスに虫が入るのは、毎日のことだし、一日に二回も三回も、虫が入ってしまうこともあるからだ。

バリ島で暮らすには、ある程度の適用能力や、虫との共存が必要となる。

虫がグラスにダイブしたくらいで、イチイチ騒いでいるような子には、長期滞在はオススメしない。

人間には適用能力というのがある。誰でも持ち合わせているものなのだか、能力が高い人と低い人というのはいる。適用能力が低いと自覚しているような人には、バリ島の生活は向かない。

日本で抗菌グッズに囲まれて、自分だけ清潔になっているつもりの人は『体の抵抗力が弱っている』ので、すぐに体調を崩してしまうこと請け合いである。

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