バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 003/ やかんの音ひゅるるるん 夜に混じってく  ◆◆◆

やかんの音ひゅるるるん 夜に混じってく

バリ島で生活していて、最も大切な事は、毎日何を飲むかということである。

今までは、昼にも、当然にビンタンビールを飲んでいた。

しかしながら、ビールの急激な値上がりと、オットの体重の増加に、『ビールの本数を減らす必要がある』と考えた我が家では、『飲み物緊急対策会議』が開かれた。

バリに来た当初は、日本から持参した緑茶を飲むつもりだった。こちらのグリーンティーも試してみた。しかし、こちらの水に合わないのか、日本のように、ふっくら甘い味にはならない。しかも、しつこい湿気で、茶葉がすぐにダメになってしまうのだ。

台湾で買ったウーロン茶は、既に飲み干してしまった。

ウーロン茶を飲んでいた時期も長かったのだが、継続的かつ、安定して入手するのは困難である。

次に試したのは紅茶である。インドネシアでも茶葉が栽培され、紅茶のメーカーも複数ある。紅茶なら、こちらの水にも合うのかもしれない。

とりあえず、イギリスから輸入された、トワイニングティーを利用する。うーん。さすがに紅茶の国。香り高い。

三リットルの沸騰したお湯に、ティーバッグ二個を投入。一晩置くと、濃くて、美味しいアイスティーになる。

しかしながらトワイニングにも問題があった。五十パックで七万ルピアもするのである。対して、インドネシア産の紅茶は、五十パックで七千ルピア程度。十分の一だ。

『貧乏臭いから、ローカルティーはなんか飲まなくていい』と、キッパリ言っていたオットも、もったいないと思い始め、『ローカルティーも試してみよう』などと言い出した。

結局、『サリ・ワンギ』というメーカーの紅茶に落ち着く。この紅茶は、アイスティーにすると、スッキリとしていて他のメーカーのよりも美味しいと思う。

三リットルの沸騰したお湯に、六個のティーバッグを投入。水はモチロン、ミネラルウォーターを使っている。ウチは井戸水しか無いので、悪臭対策に、プール用の塩素をブチこんでいるという事情もある。悪臭の水も、塩素臭い水も、飲みたくないもんなー。アクアは、メチャクチャ安いので、飲み物や、歯磨きなどにも使っている。

一晩冷まして、茶漉しで一度漉しながら瓶に詰めて、冷蔵庫で更に冷やす。ウブドのどのレストランよりも、濃くて、美味しいエステの出来上がり。

こちらのレストランときたら、ティーバッグ一個を少なめのお湯で慌てて出して、氷で一気に薄めるので、ぬるくて、薄い紅茶になってしまうのだ。ゲロマズだぜ。

しかも、九千ルピアも取られてしまい、なんか、損した気分でイッパイになる。

ティーバッグ五十個七千ルピアだろう。

ボリ過ぎだぜっ、オヤジっ。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.

イチオシ自由律俳句の本