◆◆◆ 1696 ★ アートツアー ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2012.5.3.

久しぶりに竜さんとアートツアーに。

本日は、朝11時、オペラシティー集合。

ビートたけしキタノさんの作品展を拝見。

1300円。

ポップな色使いのアクリル作品が並んでいて、どれもユーモラスだった。イラスト的な説明感。

先日、鏑木清方の番組だったかな、最初は挿絵なんかを描いていたせいで、日本画になっても、絵が説明的で、それを、だんだん排除していったというプロセスの説明があった。

なるほどねー。日本画(美人画)というのは、説明的であってはいけないんだね。勉強になるわね。

だから、どちらかというと、本質的なものだけを残して、あとはそぎ落とすという、そういう作業になってゆく。

それは、絵が下手ということでなく、そういう方向にすすむことに決めたということになる。

そういう話でいえば、会場の絵は、少し説明的だと思ったり、見る人を楽しませようという、たけしさんの思いが伝わってくる。

たけしくんはいの装丁画のような、物凄くヘタ絵系の感じからは抜け出て、アートを真摯に学んだ奇跡を辿ることが出来る。あの絵は、あの絵で引き込まれるものはあった。

展覧会では、

創作というものは、自由でなければならないし、その、自由さというのは、自分の表現でなければならない。

そういう、挑戦や、「芸人」という本職の根本は、忘れずに作品に入れ込んでいる。

それでヨイのだと思った。

日本の学芸員の人というのは、まだまだ頭が固いと思う。

1500年も前の仏像や古文書と毎日格闘していたら、萌え絵を受け入れるには、まだ時間がかかるということになる。

文化という面では立派に育ってきているが、「マンガ」的などとひとくくりにされて、芸術分野からは排他されているというのが正しい。

ツルベさんとのトーク番組で、

ツルベさんが、「フランスで展覧会やってはったけど、日本ではやらないんでっか」

などと聞き、たけしさんは

「日本の美術館はどこも貸してくれない」

とこぼしていた。そういうことはあるだろうとおおいに納得したアタシ。

「絵は、もっと楽しいもんだと思う。オイラの作品を楽しんで見て欲しい。」

というのは、アタシの創作の志と同じ場所にある。

アタシも、よく、おじゃら現代美術館に来た来訪の方に、「アタシはね、アートっていうのは、もっと楽しいもんだって思ってるんです。だからね、笑い取りに行ってます。」

私の作品を見た人は、みんなニコニコである。

とくに、アタシの解説がついたときには、それなりの盛り上がりがある。

解説書をつけようとずっと思っているが、なかなかつけられないという現実。

作品解説を作るのって、エネルギーいるというのはよく理解できた。

たけしさんの展覧会の話に戻ると、梅島で出土した土器が展示してあったのには笑った。

祖国愛的な感情なのか。

同じ足立区民として、梅島でちゃんとした土器が出土しているということを、区民すら知らないという文化レベルも、もって、高めてゆかないといけないという、彼の思いが伝わってくる。

ときどき、足立というマークも出てきて、なぜ、足立なんだろうと思ったりもする。

梅島って、オシオッサさんが住んでる所じゃなかったかな。彼女は、土器には興味ない感じだけどな。

掘れば出てくるんだろうか。

そういうのって、もらってもいいんだったっけ?

大きなオブジェ、インスタレーション、メカを使ったライブペインティング、(ムッシューポロック)

顔には大輪の花をモチーフにする、動物型の花器。

版画に、書、現代的な作品から、昔のお笑い映像まで。

イロイロな作品があり、試行錯誤が伺えた。

この後に見た展覧会のあと、また、この話に戻ることになると思う。

おじゃら画廊

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