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インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2012.4.26.

奥村 土牛センセイの番組を見て学んだことは、やはり、作家としての道筋を通すことだと思う。

対象をありのままに、本質的なものを切り取り、より、装飾的なものを排除する。

そういう画作であったということになる。

彼はそこを目指し、そういう作品が残された。

それこそが、作家としての筋道であり哲学なのである。

絵の上手い人は沢山いる。

が、筋道を通し続けられる人はそんなにはいないのだ。

「津軽のゴーギャン」と呼ばれる画家・常田健の番組を見た。

力強い線と、柔らかい色合い、丸々とした農民が朴訥に描かれたヨイ絵であった。

特に、行き過ぎない軽やかな動きの表現が素晴らしいと思った。

彼も、筋道を通した画家であった。

そういったものが、見る者に伝わらないと、絵は残らない。

画壇からは最後まで評価されなかったなどと番組では流れていた。

画壇への挑戦だったとも。

画壇かぁ。

まだ出したこと無いけどな。

画家として、画壇で賞を取るという道を選ぶのか、商業ベースに乗り、コツコツと稼ぐのか。

どちらかしかない。

院展にはいつか出したいとずっと思っている。

まだ、日本画はやったことないけど、今日学んだ、赤燕脂という貝殻を原料にした絵の具を使った技法。

勉強になった。

いつか桜の絵というのを描いてみたい。

それから、源氏物語の絵巻物が2500枚も出てきたという話。(まだ番組途中)

絢爛豪華。

ヘタクソな絵もあるけど、テレビに映った品は、それなりに新しい発見的な絵だったということになり、イラスト的な表現は参考になる。

アタシは、絵画の鑑賞は、動きをチェックしろと教えている。

動きの無い絵は買うな。

ぶっちゃけ、そういう具体的な指示である。

そうして、長い間大切にされてきた品というのには、必ずなんらかの動きが伴っているという例を図解で説明。

動きが理解できれば、動いていない絵が、市場の90%以上を占めているということも理解できると思う。

さっちゃん「オジャラさん、ここにある絵は、全部動いてないけど、どう見ればいいんですか」

さっちゃんよ。

画廊内で大声でそういう質問しないでくれる?

アタシは、店を出た後、その辺りもゆっくりとレクチャー。

そう、欲しい絵など、世の中にはそんなに存在しない。

しかも、アタシの低予算では、到底ムリな品ばかり。アタシは諦めない。あはは。

アタシは、川上澄生の有名な作品「初夏の風」を、カラーコピーして加筆して、額に入れて飾っている。

その柔らかな動きの、美しく、引き込む力のある作品は、私に芸術とは何かを教えてくれた一枚でもある。

それは、志功の心を動かした版画でもあると思う。

そう、人の心を動かし、人生を変えてしまう絵など、そんなに多くはないのである。

おじゃら画廊

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