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おじゃらのグルメ放浪記はじまりました。

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2011.11.20.

たけしのアートビート、桜守の話。

京都御所というのができたのだというのを知る。

その、棟梁をされた方なのだと。

庭づくりというのも、芸術活動だよね。

生きている上に、美しさを維持し続けなければならない。

美意識というのと、メンテナンスの加減すなわち、植物の成長だとか、借景とか、そういうことも含めてデザインするわけだからね。

日本の庭というのは、世界でも独特で、水面に映る木や草の陰までもが、一枚の絵として切り取ることのできる絵画のようなものなのだ。

誰だったかな、有名な建築家。

丹下なんとかだったかな。

日本にある茶室という茶室のサイズを測って回ったとかいう日記があって、そのことは、まだ覚えている。

茶室のサイズを測って、記録する。

あらゆる茶室を見るために、旅に出る。

そうして、その、記録という作業を通し、日本の美意識を体に叩き込んだ。

そういうことになる。

前述の知人は、7歳のときから茶道を習っていたのだが、先生との金銭のトラブルがあり、やめることになってしまったのだという。

情けない話だよな。

まあ、そういう気持ちにさせられて、茶道を見捨てる人は多いとも思う。

それは、志が、金銭に摩り替わってしまったからに他ならない。

こちらは、この前落札した小唄のレコード画像です。

かといって、ささやかに生活を営むお金も、必要であることには間違いが無い。

知人は、日々の生活をものすごく切り詰めている。

お金が無いというのではない。

ムダに使いたくないだけである。

そうして、残ったお金を、アート収集に充てるのだと話してくださった。

それはそれでアリだと思う。

美術愛好家のY田さんも、隠居して、蓄えを切り崩して、ほんとうに節約した生活をしているけれども、毎日アートを見に行き、楽しく生きていると思わされる。

人生というのは、お金だけではない。

ハッピーかどうかは、主観的なものであり、人が決めることはできないのだ。

フジサワ周平先生の映画を見る。

時代劇の劇場版って、見に行く人がいるのかしらって、心配になる。

静かな流れの中に沸き起こる、ほのかな愛情や、自分の力ではどうにもできない不条理な出来事が、江戸時代らしく取り巻いている。

主演の女の子もキレイ。(謎解きはディナーの後での人と同一だけど、和服の方が全然キレイと思った)

不条理かぁ。

現代社会においても、そんな話ばかりだけどね、諦めたら、それはそこで終わり。

フジサワ周平先生の作品というのは、オット曰く、山本周五郎のように、ムダに人を殺して人情で解決したりしない、現実は現実として、悲劇を包みながら、前に進むというところが好きなのだと話していた。

あの、軽やかな人物描写の美しさは、ホントウに素晴らしいと思う。

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