◆◆◆ 1678 ★ プリュス・ジ・アートフェア-2 ◆◆◆

おじゃらのグルメ放浪記はじまりました。

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2011.11.20.

加藤さんは、アートをリンゴにたとえて説明してくださった。

「リンゴは、イロイロな切り方ができて、切り方によって、見え方も違う。部位によっては味が違う。

でも、一つにまとめれば、リンゴであることに代わりが無い。アートもそんなようなもんだ」

表現の方法はイロイロとあるけど、そういったものも、どんなものであっても、アートというまとまりの中に含まれる。

というような意味だと思う。

だから、美術だの、芸術だのって、いう細かいくくりは、あまり重要ではなく、作品がいいかどうかだけ、、、、。

という話なのかしらん。

アタシ的には、美術と芸術というのは、明らかなる違いがあると思う。

美術品というのは、美しくあれば何でも良いし、芸術というのは、美術品と比較すると品がない。

そのように説明すると、皆さん「ハっ」として、ニヤリとする。

アタシが、

「ほら、アタシって、品がないじゃない。だからさ、品格にこだわる美術家より、芸術家の方が向いてるなって思ってね」

と続けるとねみんな笑う。

ある程度の品は必要かなとは、最近は思うけどね。でもまあ、一級の品を見て歩いて、審美眼が高まれば、そういう域まで自分の作品を上げていくことは可能と思う。

美術品ということではないにしてもね、アートフェアの作品と並んだときに、遜色ないかどうかって話でね。

あまり汚いのは、一生そのステージに上がることもないということになる。

こちらは、この前落札した小唄のレコード画像です。

展示というのは、戦い合いの場なのだ。

だから、展示室に並んだときに、作品から出るオーラが勝って、見た人のサイフの口を開かせなければならない。

そういう話になる。

そう。驚かせたり、記憶に残したりするというだけでなく、買っていただく可愛らしさがないといけないということである。

アートフェアは、勉強になる。

作品の売れ具合、価格、展示、客の入り。

そういうもの、全てが、生きたテキストということになる。

ウチに来る作家さんは、東京美術倶楽部すら知らないという人も沢山いるのだ。

そういう人に、何から説明すればいいのかも解らない。

そうして、足を運ぶように話しているのに、何故行かないのかも解らない。

彼らにとっては、未知なのだから、それを知っているという常識が前提の、同じ話はできない。

アートフェアで売買されている新鋭の作家さんの作品の値段の安さというのにも驚かされるし、売れ具合というのもまちまちで、どういう基準で買われているのかは解らないときもある。

自分の絵を売りたい人がすべきことは、実際に売買されている絵が、いくらで売られていて、どんな場所で売れているのか、

そういう情報を沢山集めること。

それからもう一つ、自分でも、絵を買ってみることである。

自分で買う気で絵を見て回ると、いかに、どの絵も欲しくないのかということが、よくわかるからである。

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