◆◆◆ 1666 ★ 着物のお手入れ ◆◆◆
インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)
2011.10.1 最近、着物を着ていて一番困ることは、パッチンが、はずれてしまうことである。 パッチンというのは、コーリンベルトという名称が正しくて、間がゴムで、両端に、センタクバサミのようなものがついている。 そんで、片方を襟に挟み、背中を一周し、もう片方の襟に止め、襟元が崩れないようにする道具のことである。 アタシは、襟足をカッコ良く着るために、襟芯に手を入れて、オリジナルの品を使っているんだけど、最近作った新作は、どうも、素材が硬いのか、パッチンが、着ている途中ではずれて、襟元が広がってしまい、後ろの襟が広がってカッコ悪いんだよね。 造形的には、なるべく、後ろだけをひき、襟足を大きく出す。 それから、前は、あまりはだけない。 というのが理想。 その造形を作るため、試行錯誤があるということになる。 今までは、襦袢の背中、襟元から20センチ前後のところにヒモをつけて、ウエスト方面に引っ張ることで、襟を抜いていたんだけど、この方法だと、このヒモの部分に力が入りすぎて、襦袢の襟の部分が裂けてきちゃうんだよね。 なので、補強し、他の方法を考案しなければならないのよ。 |
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今日、人間国宝のナントカいうおばあさんが、着物を着て、テレビに出演していたけど、 襟芯も使わず、高そうな着物をサラリと着ていて、ああいうのもいいなあと思うんだけどね。 やっぱ、襟をもっと抜かないと、着物らしくないというかね。 そこは、下町育ちなので、意地のようなものがあるというか。 全体的なフォルムを想定したときに、襟が抜かれている方が、人目を引くというかね、 同じ着物の人が並んだとしても、物凄く違った造形に見えるんだよね。 ということで、パッチンがはずれると、基本の造形が崩れてしまうので、ビミョーにかっこ悪い。 これを、崩れなくするには、たぶん、襟の元のところにはスナップなどをつけて、はだけないようにするのと、襟をもっとシッカリと抜いた状態でキープできるような、何か、布のようなものをつくり、コルセットのように固定する必要がある。 そういう感じ。 美しさって、努力なのね。 |
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コルセットのように固定するというのは大げさたけど、うそつき襟というのがあって、あれには、背中にいくつかの、ヒモを通す穴があり、自分が抜きたい襟の大きさに合わせて、胴のヒモの位置と襟を固定できるような造形なのよ。 それを参考にするか、いくつかあったと思うので、一つを襦袢に取り付けちゃおうかなって思ってる。 そうすると、襟がぐっと引けるからね。 まあ、読んでいる人は、意味不明かもしれないけど、ある種の魔法的な話と思ってくれればいいわ。 襟の魔法。 そういうことになる。 もともと帯枕というのは使わないことが多かったけど、最近は、ツノダシという結び方(明治ごろに流行った、時代劇なんかにもよくでてくる結び方)をマスターしたので、もっぱら、こちらで出歩いている。 さすがに、崩れたりはしなくなったけど、オハショリ部分が、まだ美しくない。 正確にいうと、ヤフオク300円とか1000円とかの着物を着ているため、自分のサイズではない品をムリして着こなしているということになる。 であるからして、細すぎとか、短すぎとか、太すぎとか、そういう着物を着なくてはならず、それぞれに、オハショリのしまつの方法が違って、なかなか上手くゆかないということになる。 テレビなんか見ると、オハショリがビシーっと一定の長さに着付けていて、あれはあれで苦しいけど、乱れていると、着物のストンとしたフォルムが崩れて、見苦しいこと極まりないのである。 |
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という理由から、アタシは、だいたい、着物用のエプロンをつけるか、羽織風の品を必ず着ることにしているのよ。 帯とかが、ほとんど見えないんだけどね。 ヘタクソな着こなしをごまかしているってことである。 もうそろそろ、足袋の季節だよね。 着物を着ると、それだけで暑いんで、まだゲタなんだけどね。 高い絣の着物(大島とか、そんな感じ)なのに、裸足にゲタはいてると、年配の女性は、嫌な顔するんだよね。 もともと、絣っていうのは、市販に出せないくず糸で、丈夫に作って、濃い色に染めた普段着の着物だからね、あんまり高い着物というのは、最近の話なんじゃないかと思う。 服飾というのも文化の一つ。時代や着る人に合わせて、好きなように着れば、それが一番なんだけどね。 アタシの着こなしは、着物をキチンと着るということに命をかけている方には、不評みたい。汗。 まあいい。 殿方は、全員鼻の下二センチ長くなる。 日本の男性は、年齢に関係なく、(若い人であっても)着物が好きというのは、着物を日常的に着るようになれば、体感できると思う。 |
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