◆◆◆ 1631 ★ 77ギャラリー・松田正平 瞬生画廊 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2011.5.25

とりあえず、地図上で、行きたい画廊に丸をつける。

そうすると、どこを通り、どの順番で回るのかというコースができる。

きょうは、さっちゃんの好きな、シュール・幻想絵画の版画系を中心に、その界隈をまわることにする。

あ、松田正平先生の作品展があるので、ここも見ていい?

それから、良い画廊とは、どういう画廊のことかという話になる。

オジャラ「ほら、アタシも、収集してるからさ、お友達が収集家じゃない?そんでもって、最近、何か買ったかという話しかしないわけよ。」

収集家とは、そういう交友だ。

ウルトラセブンの父のメンコ、10万円で買いました。

というのと、全く同じ世界。

ただ、それよりは、多少勉強すべきところがあり、作家の過去や、家族、画業などについて知れば、作品ももっと楽しめる。

そういうことになる。

収集家は、そういう密やかな楽しみを持ち、その話で盛り上がり、時には作品を見せびらかす。それが、収集・愛好家というものなのだ。

美術業界というのは、ホントウに狭い場所にあるのである。

77ギャラリーは、版画の筋などでも、良い作家さんを沢山だしている画廊である。

さっちゃん「良い画廊と悪い画廊って、どういうことなの?」

オジャラ「そうねえ、収集家さんと、収集の途中で道で合うじゃない。(そういうことは多い)そうすると、最近、何か買ったかという話と、何処で買ったのかと言う話と、いくらだったのかっていう話をするわけよ。

イロイロな収集の皆様が買っている画廊っていうのはね、だいたい同じなの。

あそこ、ここ、あちら、それから、ここ。という風にね。

どの人も同じ店を巡回し、そのどれかで買ってるということになるわけ。だから、収集家が買ってる画廊を回れば、そこは心が動く作品があるってことになるわけよ。」

さっちゃん「ああ、みんな、同じ画廊で買うことになるのね」

オジャラ「そういうことになるわね。まあ、歩いていて、そりゃ、心が動けば、そこでも買うのよ。買うほうは、節操なく、好きな場所で好きなモノを買うわけだけどさ、結局、いくつかの画廊に絞られるってことなわけ。欲しい作品が置いてある画廊ってのは、そんなに多くないってことよ。」

さっちゃん「なるほどぉ。だから、オジャラさんは、そういう画廊を知ってるわけね」

まあ、全部ではないが、行ったことがあるところは多い。

アタシの場合、低予算なんで、そんなに沢山の画廊で買ったりはしないんだけどね、それでも、心が動けば、買うことはある。

77ギャラリーは、明日からの展示の設営中だったが、あつかましく入り込み、常設の展示品を見る。

オジャラ「あ、クサマ先生がある。カワイイよねー。」

さすがに、実績のあるギャラリーには、変な作品は置いていないよね。

今日は、シュール・幻想絵画系を中心に回るので、まず一個目。

ここはいつも迷うというのが困る。

さっちゃんは、アタシよりギンザに慣れているので、すぐに場所も覚えたようだった。

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まあ、余談であるが、

さっちゃんには、食事のときに、画廊内では絵の悪口を言わないように念を押しておいた。

彼女もアタシ以上の毒舌のため、画廊を一歩でた後の会話というのも壮絶で、それこそ、録音して、公開したいぐらいのひどい話もある。

まあ、それは、絵が趣味に合わなかったというだけなのだが、それは仕方が無い。

目というのは肥えてしまうものなのだ。

さっちゃんは、正直な女で、ウソは言えない性質なため、店内では、「スゴイわ」とだけ言いますと、アタシに約束するのだった。

そのあと、一枚の檜画廊の前を通ったので、彼女にも見てもらうことにした。

絵の世界というのは、イロイロな商売とセットになっている。

自分の仕入れた作品を転がして儲けるタイプと、作家からお金を引き出して、自分が生き延びる、そういう業態だってある。

出版社の自費出版と同じ世界。

それだって、美術品と同じぐらいの値段で出しているから、そこは奥深い。

アタシが驚くのは、売れることもあるというところである。

まあ、さすがに、何千万円とかいう値段ではないからね。

40-50万円というのは、絵の値段としては、普通ということになる。

それよりも多少安ければ、心が動く人がいるということかもしれない。

この前も、知人が、平山郁夫の5-6万を何点か持っていると話していたので、それは、印刷だと思うと感想を述べる。

まあ、昔に買ったといっていたので、彼も80才ぐらいで亡くなっているわけで、若い頃には、安かったのかしらと思いながら、見てみないと何とも言えない。

見れば、本画ではないだろうが、それが古い作品であれば、版画か印刷かの区別はつくと思う。

どちらにしたって、そんな絵よりは、本画のほうがヨッポドマシだと思う。

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