◆◆◆ 1799 ★ バーニー・フュークス ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.6.22

アメリカのイラストレーター、バーニー・フュークス。

ノーマンロックウエルの後継といわれたイラストである。

古き良きアメリカをモチーフに、アメリカらしいイラストだと思う。

ロックウエルのような情感は不足しているので、並ぶと可哀そうという感想は否めない。

が、ケネディーの作品などは、その人の、人と成りがきちんと現れていて、素晴らしい出来だと思う。

細かい部分まで描きこまない技法で、見る人は、その表情に引き込まれるという作風にも関心する。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

一番心を動かされたのは、彼は、若い時に仕事先で事故にあい、利き手の指のうち三本がなかったといことであろう。

最初はトランペッターを目指していたのだが、指がないと、トランペットのキーが押せないので、ハイCという音が出せない。

だから、夢を諦め、得意だった絵を生業に生きようと決意したのだという。

指が三本無くても、志があり、努力をすれば、絵は描けるし、一流になれるということになる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

そういう理由からも、彼の絵が、ザツクリとしていて、細かい部分がぼんやりしている画風も理解できる。

超細密は難しいということになる。

イラストというのは、雑誌などになり残る。

ということになる。

原画を残せるイラストレーターは幸せだと思う。

CGの時代になり、原画がパソコンの中ということになると、展覧会がつまらないからである。

アタシも、初期の雑誌の表紙のイラストは、ずっとCGだったため、原画は、コピー用紙に描かれた、ボールペンの線画しかない。

ので、観賞するには、ちょっとプアーなのである。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

油彩はまだへたくそなので、カラーインクで描く、イラストのようには作れないし。

そうして、絵で生きるということの大変さや、素晴らしさを、少し思い出した。

イラスト仲間たちは、元気にしているだろうか。

力があれば、少し景気が戻ってきた感があるので、安価な仕事を勝ち取って生き進んでいる人はいるだろうと思う。

そういえば、この前、タカハシヒデキ先生の作品が、ゴルフ雑誌の巻頭ページを飾っていた。

久しぶりにセンセイにお会いしたようで、嬉しかった。

私も頑張ろう。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

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