◆◆◆ 1776 ★ モナ・リザにヒゲ-2 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.5.28.

ハットリ君が、問いかける。

「モナ・リザって、どこがいいんですかね。」

オジャラ「・・・・・」

答えに詰まってしまう。確かに、ヨイわけでもない。

あるとすれば、ダビンチが、晩年まで手放さず、手を入れていたという話や、同じ絵が2枚あるとか、この絵の模写を他の有名画家がしているとか、そういう逸話が多数あるという所かな。

まあ、品格はある。

アタシが、ジグゾーパズルのモナリザに、ボールペンでヒゲを書き入れていると、ハットリ君は、「ボールペンなんですか?」「いきなり書くんですか?」

などと言い、今度は、デュシャンの便器の写真を見せて、これが11億円だという話をしたりして楽しい時間となる。

気持ち的には、今回のモナ・リザの肖像への落書きは、フリーダのように、眉毛をつなげたらどうだろうと思ったりもする。

アタシの、正面に、大公の聖母(ラファエロ)と、モナリザ(ダビンチ)が並んで飾られている。

アタシが、モリディィアーニやミロの絵以外を飾るとはね。

心というのは、変わるものであり、こういった、名画と呼ばれている品の良さが理解できたということは、アタシの、審美眼が、良くなってきているということに他ならない。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

ハットリ君や、カガヤマさんに、この前買った、タペストリーの図録を見せたりしながら、「ラファエロの図録は買わなかったわ。3500円もしたし、アタシの絵の参考にならないもん。」

そう。

最近CMなんかでよく出ている、カリスマ予備校講師の、「今だよ、今」

の人が、テレビに出ていて、いつも、5w1hを念頭に置け。

などと力説。

よくある説明ねなどと思いながらも、どなたかが、「恋愛についての相談もできますか・」などと聞くと、

「相談、大得意です。」などと語られ、

ついで、「恋の苦手な人は、WHOが間違っているんです。もっと、自分を大切にしてくれる人が側にいるのに、トンチンカンな相手を目指しているので失敗するんですよ。」

などという解説。

ズバリという気がして、気持ちがスッキリとした。

さすが、カリスマ。

というように、WHOを間違えると、失恋が続くということになる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

アタシも、目指すべきところが間違っているのだろうか。

現代芸術に傾倒していると、現金化できない日々が続いているため、どうしてもそういう悩みのようなものにぶち当たらないわけではない。

が、作るのは、もっぱら現代系ばかりであり、

そこは、業なので仕方が無い。

看板も完成したので、そろそろ、油彩モードに戻りたいのだが、人形作りが始まってしまい、今日は、16世紀の王の装束の研究。(リア王の人形を作るため)

ヘンリー8世の肖像画を見ながら、服飾の研究。

おおっ。下の、シュミーズが、上着からはみでてるいんだ。

九十九折のような厚い生地を、ところどころ縫い合わせ、レース状に仕立ててゆく。表布を縫ったところには、宝石を散りばめる。

下からは、シュミーズ。

なるほどねー。

それから、上着の上から、スカートのようなフリフリを履き、スカート中央から男性の股間を盛り上げるようなブリーフ的な品をチラリと飛び出させている。

凄すぎる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

人形にそこまでするのかという気持ちになるが、ここは、時代や事実に逆らってはいけない。

ある程度忠実に再現するというほうが、話題になる。

それに、詳しい人は必ず気づき、指摘されてしまうこともある。

それにしても、白いタイツみたいなのは、どうやって作ればいいんだろう。

シルクだったと思うんだよね。編んでいたとは思えないけど、伸縮はしないで、ツルツルすべる感じだろうと。

とりあえず、シュミーズとタイツは、シーツで代用。

ゴブリン織みたいな布は、どうしようかなあ。

今日は、ヤスコちゃんが遊びに来ていて、定例の事案について話合う。

彼女は、アタシが、クビを前後に振るという動きと、左右に振るという動きについて相談し、親身に乗ってくれるのだった。

この前壊したミシンの椅子(長らく猫のコタツだった)を分解し、一部を人形のボディと手足に利用。

クビは、丸い棒にし、先だって、看板を取り付けようと買って、使えなかった金具なども利用。

当然に大活躍したのは、5600円もしたワイヤーロープ用のペンチ。

カシメも全部使ってしまう。

看板のひび割れを埋めるために買い、残っていた木粉粘土は、ひざ下の、ふくらはぎを造形するのに利用。

廃材利用という分では申し分ない。

出来上がりが、想像していたもののクオリティーを大きく下回るということを除けば、不毛な作品がまた一点増えるということで、問題はない。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

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