◆◆◆ 1770 ★ クラークコレクション展 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.5.24.

展示は、小さい作品が中心だが、ガラスのケースなどに入っているわけでもなく、間近で見られるというのが素晴らしい。

ルノアールの、苦戦のヒッチや、美しい画風を手に入れたあとの、伸びやかなマチエールもよく見られた。

コローやピサロなどの風景画もシッカリとしている作品が多くあった。

今日は、アクビは出なかったので、脳は、酸素を必要としないぐらい、楽しめたということになる。

以前、アメリカ系のコレクションで、印象派風の風景画を大量に集めた展示を見たときには、アクビ大連発で、脳というのは素直だと思ったものだった。

特記事項としては、こちらにいらっしゃるご婦人方が、みなさんお洒落をしてきているというところ。

指輪やネックレスなどの宝飾品もシッカリつけていて、良い服をきて、丸の内を楽しもうという気分が感じられた。これからきっと、有名レストランでランチでも食べるんだろうという鼻息。

良いコトだ。

六本木の新美術館などは、一階の大きなテラスは満席状態で、安いコーヒーなどで、時間を潰している人が多いというのに、数駅で、こんなに懐具合が違うのかという感想。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

この後、ブリジストン美術館まで歩く。

二重橋前から国際フォーラムを通り、東京駅へ。丸の内口から、八重洲口行きの通路を通り、八重洲中央通りを進む。

帰りに一杯ひっかけられる店を物色しながらなのだが、なにぶん、(宴会の)始まりが4時ごろなので、店がなかなか無いのが、唯一の問題である。

ブリジストン美術館の展覧会は、日本人が描くパリ的なテーマ。

まあ、ある種の有名日本人画家の作品が連なり、こちらのお客様は、「絵画の収集家でござます。」というジャパニーズ・ジェントル多数。

近々、萬クラスの作品を購入しようという輩で、シケシゲと、作品を細かくチェックしています。

という風景。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

展示によって、どうしてこんなに、観客というのの質が違うんだろうというのが、素直な感想。

クラークコレクションは、タダ券のお客様多数。

チケットにはQRコードがついていて、入館のときに、この、QRを読み込むという、新入館方式。

どの媒体のチケットを持った人が流れてきたのかの数を数えているということになる。招待客にもイロイロな種類がある。

新聞系、美術関係者系、現金、割引券というように、どの人達が、何人ぐらいきたのかというのの統計は、どこも取っていると思うけど、多くは、半券を手作業で数えているはずなのである。

QRをピっとする時間が、少し待たされる感があったけど、今後は改善するはずである。

動員数も大切だけど、一番大切なのは、展示作品がヨイことだと思う。

イロイロな展覧会を見ているので、経験値があがってきていて、なかなか感動できなくなっている。ということになる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

ブリジストン美術館では、アート愛好のオジサマが、連れのお友達に、絵の解説をしていた。

「ピカソの絵なんて、ボクには全く解りません」

解説にもなってない。

アタシと竜さんは、「あら、このピカソの絵、カワイイ」などという感想だったのに。全く解らないという解説なら、しないほうがいいんじゃないか。

ピカソの素晴らしさは、絵を壊し続け、新しい表現に挑み続けた。という、挑戦の奇跡である。

それは、作品が時系列に並んだときに、客観的に理解できる。

そういう展示は、見たことが無く、バルセローナの美術館と、パリのピカソ美術館、プラド美術館のピカソ別館、全部行くと、なんか解ると思う。

愛人や奥さんの肖像画を並べた、テレビ番組の解説は、素晴らしかったけど。

ということを言ってあげたかったが、やめることにした。

知らないなりに、楽しんでいたし、美術鑑賞というのは、人それぞれでいいのである。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.