◆◆◆ 1747 ★ 超訳リア王 楠美津香 @ 北千住 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.4.28

今回で第四回目になる、楠さんの公演@北千住。

今回は、広々、柳町会館に場所を移しての公演である。

小さなステージがキュート。

そうして、黒い作務衣と皮の編み上げ靴で登場。

リア王は、王、3人の娘、姉たちの夫、家臣、家臣の息子たち、道化

などで構成された、ドロドロの遺産相続バトル。

結局みんな死んじゃうっていうのは、ヨコミゾセイシ並ね。

アタシは、昔読んだことあったと思うけど、何も覚えちゃいない状態。

もしかしたら、読んでないかもな。三人以上登場人物がいると、配役が覚えられないからね。汗。

それを、たった一人で、説明を伴いながら演じきるというのはスゴイと思う。

舞台の場面の展開もいくつかに分かれてしまうため、衣装はどうなんだろうと思いながら、スケッチもしながら見る。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

今回は、公演が一日ということもあり、40席ほどの会場は満員御礼。

今までは座敷に座布団だったが、今回は、椅子もあり、ステージもある。

小さなライブという感じだが、間近で劇が楽しめてステキだったと思う。

なによりも、あの、スピードだよね。トークの。

トークというか、セリフというか、

自分で脚本も書かれていると思うけど、会場の人に伝わるキャラ作りも素晴らしい。

たとえば、この人は、レレレのおじさんみたいな人、タバコを吸っていたらこの人。

みたいなね、

ホワイトボードに、登場人物を書き入れて、複雑な人間関係をまず解説。

そうして、人間のドロドロ劇は、いよいよクライマックスに。。。。と言う感じ。

一人で2時間しゃべり通しというのもスゴイし、セリフを全部覚えているというのもすごい。

イロイロなキャラ立てを間違えずにするというのも大変だろうと思う。

場面は、リア王が、娘たちに財産をゆずるというところから始まり。娘たちの裏切りや、末娘を無一文でフランスに嫁がせたという話などがある。

その後、家臣の家系の、ゴタゴタ(正妻と内縁のそれぞれの息子)による家庭分裂などの説明に移り、今度は、父が邪魔になった娘たちとその夫と、家臣とのバトル。

相続がらみの血の怨念的なストーリー展開は、二時間ドラマで見慣れている。ああ、シェイクスピアが元祖なわけね。

16世紀の王家の衣装などを研究。

あの、バルーンパンツや、提灯みたいな袖というのは、一度作ってみたいと思っていた。

なにより、あの、蛇腹のレーシーな襟。

エリマキトカゲのように、周囲を威嚇する、あの蛇腹も、展覧会で実物を見たことがある。

折れた山の部分に縫い目などがないため、シャリ感のあるレースを、アイロンなどとノリでプレスして造形を作り上げたと思われる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

女性陣の出番はあまり多くない。

あるとすれば、半身が王で、半身は道化か?

半身用の肩掛け風に仕立てて、半身はドレスにするのか。

あの、袖口が大きく三角に広がった、魔女のようなドレスも捨てがたい。

あ゛あ゛。

アタマの中は、十六世紀のドレスだらけ。

インターネットって便利ね。

そうして、やっぱ、衣装に凝ると、演技が暑くて大変だろうと思ったり、配役が多すぎるので、そういった装飾を排除した、黒い服の方が、より、観客の想像力をかきたてるのではないかと思ったり。

なにより、後半、王の装束から、狂気の乞食王となったリアをどう表現すればいいのか。

みたいなことを考える。

あ゛ー、今夜、寝られなかったらどうしよう。

とりあえず、みっちゃん、お疲れさまでしたん。

久々にムーブメントのクロッキーもしたし。

やっぱ、毎週通わないと、腕落ちてるわぁ。

はぁ。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

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