◆◆◆ 1603 ★ ダリの番組を見る-2  ◆◆◆

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2011.1.7. 更新

ダリの美術館に行かなかったのは、アタシの一生の後悔となっている。

リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(Llues Domenech i Montaner)が建築したカタルーニャ音楽堂とサンパウ病院(世界一美しい病院)も見ていない。

また行かなくちゃな。

ここ2日ぐらい、イタリア、ヴェネチアの番組を見ていたけど、スペインのガウディーやムンタネーの建築物と、一体何が違うんだろうと、アタシは、ずっと考えていた。

ヴェネチアは、運河の上に建てられているので、硬い岩盤の上に、なるべく軽い構造物を立てるという、軽やかな設計が求められているというのは、まあ、テレビで話していた理由の一つかもしれない。

それだって、こんなに違いがあるっていうのはさ、金の力なんじゃないかと思う。

もちろん、美意識っていうのもあるけど、ガウディーと、ムンタネーが、どちらもバルセロナにいて、しかも、師弟関係にあったということは、奇跡が起きたとしか思えない。

それは、ジョンとポールが、リバプールで出会ったのと同じぐらいスゴイことのように思える。

イタリアの番組で興味深かった点は、屋根などが、木の梁で支えられていたということだ。

全部石で作るのかと思っていたからね。

これは、かなりの驚きだった。

赤い土で焼いた、やわらかいレンガの家並みがどこまでも続いて、統一された建築空間が広がる。

軽い イコール 屋根瓦ということのよう。

ヴェネチアにもまだ行っていない。

少し稼がないと、この分じゃ一生行けそうもない。

頑張ろう。

旅行番組とかに出演させてくれないかしらね。

そうしたらタダで行けるけどな。

このダリの番組は、ほんとうによくまとまった番組で、とくに、ガラへの執着や、ダリの孤独などがよく表現されていたと感じた。

お金がザクザクと入ってきても、どんどんと使い、作品を作る。

生きている間に、あんな立派な美術館を郷土に建てたということは信じがたい。

ダリそのものが信じがたい。

誰だって彼の作品は欲しい。

そういう作品をつくらなければならないということになる。

遠い場所にあるよなあ。

はぁ。

ダリの絵のことを考えても、別に、アタシの絵の何かがかわることではないから、考えないようにしてきたが、やはり、避けて通ることはできないのだと思われた。

あの構成する力というのは、ホントウに驚くべき才能だと思う。

晩年は、シュールリアリストから離れ、新しい宗教画を描くと称して、大作にのめりこんでいったダリ。

心の平静を保ったのは、結局信仰ということになる。

まあスペインは、敬虔なカトリックの国だからね。

たぶん、今でも、そういう信仰の厚い人たちも沢山存在するはずなのだ。

信仰というものは、信じているひとたちには絶対的な価値観である。(と、テレビでどこぞの教授が話していた)

アタシもそのことには同意せざるを得ない。

バリ島では、バリヒンズーの敬虔な信者が、「イスラム教は毎日5度祈るのに、私たちは4回だ(から、神様に申し訳ない)」

というような話をアタシにしてきたときに、アタシは、ただ、驚くしかなかったのである。

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