◆◆◆ 1601 ★ 描き初め  ◆◆◆

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2011.1.3. 更新

今日は、正月3日ではあったが、2月にギャラリーを借りたいというトルコの糸屋さんが内見をしたいというので、ギャラリーを開けることにする。

先日まであった、いくつかの絵を、アリオ北砂に、大晦日に持っていったので、多少のスペースはある感じ。

それでも、まあ、雑然としているんだけどさ。

質量が多いんだよね。

50号の絵が二枚、60号が1枚展示してあるだけだって、もう、イッパイなモード。

糸屋さんと、展示の打ち合わせをしていたのだが、私ができることは日程の確認と、間取り、什器などの説明しかない。

あとのことは自分で考えてくれる?と、彼女を放置し、

外で、昨年末に頼まれている八木美術さんのWEBサイトに使う題字を書き初める。

年末、縮墨を作っていたので、それに、少し墨汁を混ぜ、本画用の墨液を作る。

100円ショップで、書き初め用の半紙を40枚程買い、外に新聞を敷いて描き始める。

さすがに、縮墨は、それなりのムードがでる。

書家ではないので、フツーに書くと、書の下手さが前面に出てしまう。

しかもつまらない。

かすれを作るというのが、最大の目標。

爆発しなければならないので、爆発も数箇所に入れる。

その、強弱や陰影に心を配る。

と格好よく言っても、結局、25枚程つくり、どのみちCGで加工するので、よくできたパーツを組み合わせて作ることに決める。

最後まで集中力が続かないというか、気力の揺らめきみたいなのが、文字に出てしまい、尻つぼみ的な仕上がりになってしまう。

墨の継ぎ足しなしにすると、最後がかすれすぎて、文字が読めない。

そういうことなので、かすれは「美」という文字に留め、術も爆発させるように仕立て直す。

八木美術さんは、パパが書道系を中心に、掛け軸のご専門、御曹司が陶芸の専門筋という心強い美術商だ。

特に、陶芸の図録は、人間国宝の図録がズラリと並び、私は、訪ねたときには、必ず2-3冊拝見させていただくことにしている。

知らない作家先生の図録ばかりで、とても勉強になるからである。

先日も、富本憲吉の弟子の人間国宝の図録を見せていただいた。パっと開いた最初のページのしょうゆ注しは、ほんとうにゆったりとした、作為のない、柔らかい作品で驚いた。

オジャラ「ほんとうに、美しいお品ですね。この方の技量は、そうとうなモノですね」

というと、八木さんは、丁寧に、作家さんのことなどを教えてくださるのである。

ついでに、バイトのWEB構築を依頼され、まあ、アタシのHPは、ごくカンタンなものなのだけど、美術商のHPの題字が、ショボイ題字なのもイメージが悪いので、練習を兼ねて書き初めという流れになったということになる。

どの書も、心が至らなく、基本的な鍛錬が不足していると思いながらも、まあ、書家でもないし、題字は、何かの折ごとに、何枚かは作ろうという決意。

創作というものは、線でつながっていて、基本的な素描の力が上がってくると、造形や、そのほかの力も上がってくるのである。

もう少し、作為が無い文字になってくれないかなと思いながら、私は、筆を半紙に打ち付けてゆく。

この時点で、作為アリアリだもんね。笑。

店の前を人が通り、どの人も、描き初め風景を眺めて通り過ぎる。

ははは。

外だからね。

新聞は二畳ほどに広がり、風との戦いになる。

今日はこれぐらいにしよう。

それから、ギャラリーのスキャナでスキャンして、できの良い文字を並べてゆく。

書というよりは、やっぱ、イラストの仕事的な流れかもなあ。

加工技術は、ハンパなくあるし。汗。

八木さんに見ていただいて、この字を採用してくださったので、なんか一仕事終わったような気になる。

おじゃら画廊

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