◆◆◆ 1564 ★ 個展のときの話 ◆◆◆

2010.7.31. 更新

収集家のN沼さんが画廊を訪ねてくださる。

新作をいくつか見たりして、

もう少し、商品としての展示に力を入れたほうがいいんじゃないかとかいう話になる。

例えば、蚊取り線香の缶をアクリルケースに入れたりして、展示するということのよう。

まあ、フタを開けて、中を鑑賞するという作品だからな。

アクリルケースに入れるというと、意味がなくなってしまいなんとも言えないし。

3つで1つの作品なので、バラになると、あんまり意味ないんだよなあ。

アタシもオシオッサさんも、廃材を使って、コンテンポラリー作品を作っているからね。

その時点で、銀座の画廊はムリって気がする。笑。

廃材を使って作品を作っている人も何人も知っているけど、もっと、手が込んでいるというか、完成度が作品としてキチっとしているって思うことも多い。

だから、それが正しいってことではない。

金を出すほうは、金を出すなりの、それなりの時間のかかり具合つていうのを求めているって思うことはある。

それだけじゃないんだよね。

まあ、違いがあるということは受け入れ、どうするかを考えている。そういうことになる。

それでも、レオナールフジタが、楽しみのために作っていたドールハウスや、別な作家さんが収集している、イロイロな収集品を眺めたりすると、まあ、買うほうも自由だと思わされる。

別段、美術品ってことでもないっていう意味である。

アタシの場合、

油彩は、それなりの力が備わってきていると思うけどね。

まあいいか。

N沼さんは、最近買った作品を紹介してくださり、ネットで、二人で鑑賞する。

なかなか気の利いた立体作品で、それが、シリーズで大量にある。

ストーリー性やシュールさ、ユーモアの備わった作品は、一点が小さいってこともあって、手ごろな値段だって思わされた。

アタシは、MOMOの小橋さんの作品や、フジイミツグさんの作品を紹介したりして、結構楽しいひとときとなった。

インターネットってスゴイわね。

最近は、デザインの仕事が多いし、FM北千住を立ち上げるという準備もある。

FM北千住といっても、ユーストリームなんだけどさ。

でも、こちらの読者さまは、ネットできるからね、関係ないよね。

基本的には、土曜日の夜7時とかに流すって言ってたけど。

個人的には、そんな、見るテレビ番組が沢山ある時間は避けて欲しいわね。

ぼんやりしていると、作品が大量にできてしまっていて、少し処分したいというキモチでイッパイなのだが、千住ではムリっていうことは理解できてきた。

見る場所によって、絵というのは、よく見えるものだからね。

アタシの図録の作品も、写真写りがいいってよく言われる。

写真も頑張ったことは頑張ったけど、展示の方法によっては、写真以上の力はあるんだよね。

アタシには、その力は見抜けているけど、ちゃんと、額に入れてあげないと、作品の良さに気づかない人が多いって話だと思う。

この前も、別な知人に、いつ銀座でやるのかって聞かれて、

まあ、アタシが躊躇しているのは一点。

洋画とコンテンポラリーの作品がかけ離れすぎていて、

洋画のお客さんに売れそうな客筋のところでは、コンテンポラリーは難しいだろうというところ。

かといって、コンテンポラリーの画廊というのは、どこもうさんくさい。

うさんくさいという言い方は、正しいかわからないが、

ビミョーなんだよねえ。

なんか、踏み込めないっていうかね、何なんだろうね。

有名画廊のバーゲンのリストを見ると、切なくなってくる。

この過酷な世界で、アタシは、生きていけるのか。

N沼さんも、供給過剰なんだよねと、話していた。

まあそうだよね。

というか、価値をつけられる作品が、あまりにも少ないってことなんだよ。たぶん。

もう少し、見て歩くべきなのか、親身なところでとりあえずスタートするのか、それとも、作品の力をあげるべきなのか。

どれかという話になる。

プリンタのインクを買って、岡本太郎賞のプロファイル製作、今年はガンバルわ。

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