◆◆◆ 1513 ★ アートフェアを襲撃 - その3  ◆◆◆

2010.4.3. 更新

会場で、じゅんさんに会う。

じゅんさんは、引っ越したばかりだというのに、今日、(アートフェァに来る前に)新しい作品を買ってしまったとかいって、アタシに愚痴るのだ。

それから、山田純嗣さんの作品を二枚持っているんだけど、値上がったという自慢(→これは普通の会話です)と、ヤマダさんが、会場に来ているという情報。

アタシも、コノキさんの作品が展示されていて、ヤフオクで、作者不詳を1500円で落札したのがコノキさんので、お得だった。(アタシは目利きなの)

などという話で反撃にでる。

それから、3000円で買った、油彩の小品を見せたりもする。

じゅん「これぐらい、オジャラさんにも描けるんじゃないの?」

オジャラ「そうねえ、描けるかもねぇ。でも、カワイイじゃない。うふふ」

小さな、ゴミみたいな作品であっても、ご縁があり、私のところに来たというだけで、もうホクホクなのである。

収集家というのは、このように、「ウルトラの父のメンコを持っています。」だから見せびらかしちゃいます的な子供のようなやりとりが中心なのだ。

それが、メンコから、美術品に摩り替わっただけで、鉄人28号のほうが、アタシの絵よりも高いという現実を考えれば、メンコから卒業しきれていない輩による、新しいマーケットすらできていると学ばされる。

そのあと、台湾料理屋に行こうかという話だったが、開店時間までにあと1時間もあるため、並びの蕎麦屋に入る。

久しぶりに会った、アート愛好のミナサマも、何年も経ち、事情は激変していた。

不景気なのだから仕方が無い。

絵など買っている場合でもない。

無いときには、無いなりに生きる。

これが人生というものだ。

3000円の小さな裸婦でも、アタシは十分に幸せだった。

そう。満足というものは、主観的なものなのだ。

アタシのコレクションのコーナーに飾ると、全員が、アタシの作品だと間違えるような作品なんだけどね。

でも違うの。笑。

2010.4.5.

バイト先に、日本画家のヒロさんが訪ねてきてくれる。

ヒロ「おじゃらく園を見に来ましたぁ、、、、(アタシのヘッドドレスに仰天)、、、、ここまで変わってしまうとは、、、、」

オジャラ「ヒロちゃんさー、ポストカードの代金、早く払いたいんだけど」

ヒロ「あ゛ー、スミマセン」

オジャラ「最近忙しいんじゃないの?あんまりバタバタが続くと絵が荒れちゃうよ。」

ヒロ「そうなんですよ。気をつけないとと思って、協会も辞めました」

何も、日本イラストレーター協会を辞める必要もなかったと思うけど。汗。

まあ仕方が無い。人生には優先順位というものがある。

生きる道が違うのだ。

道に向かって進み、余分なものは排除というのは正しい話なのである。

オジャラ「アートフェア、今年は、おどろおどろしい絵ばっかりだったね」

ヒロ「そうですかぁ。そんなことなかったですよ。」

オジャラ「ヒロさんのお友達ってさ、画廊が、アートフェアに出してる人なの」

ヒロ「そうなんです。アタシも、便乗して、イロイロな画廊さんに、名刺とか配ってきました」

という会話。

アタシが、何の営業もしなかった話をすると、

ヒロ「どうしてしないんですか?おじゃらさんなら、どこか扱ってくれるところもあるんじゃないですか?バラの花とかイッパイ描いて、、、、」

と言ってくれた。心の優しいコである。

オジャラ「バラかぁ。もう描きたくないけどなあ。また描くとはおもうけど、、、」

会話が殺伐としてきたけどね、、、、。

そうだよねぇ。

どうしようかねぇ。

あるにはあるとは思うけどね。

過去の作品と、全く違う作風になってしまったので、自分でも、どういう画廊がいいのか、まだ、判断ができないということもある。

とりあえず、9月の岡本太郎賞に向けて、作品の整理をして、写真を撮ろう。

コンテンポラリー作品は、作るだけ作っているけど、全く整理されていないのだ。

はぁ。

立体作品って、邪魔だよね。

作品に、ホントウに力があるのであれば、それは、必ず世に出られるはずだし、無いのであれば、それは、作品が悪いからである。

おじゃら画廊

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