◆◆◆ 1484 ★ 個展のできごと  ◆◆◆

2010.1.7 更新

個展がスタートする。

特に、新しい絵というよりは、売れ残り品を並べたという、恐ろしい個展である。

最初は、年賀状を描く。

そうすると、イロイロな人が訪ねてきて、その人にも、手描きの年賀状を渡す。

去年まだ、返事を描いていない方や、もっと前に交友関係があった方にも、年賀状と、ら・おじゃらを送る。

メール便だと80円で送れるからね。

近況を知らせるということは、大切なことである。

多くのひとは、メールで、図録が届いた報告をしてくれるのも不思議である。

メールの人もいれば、ミクシの人、トゥイッターの人もいる。

コミニュケーションというのは、多岐なのだけど、みんな電波なんだね。

年賀状の発送が終わって、というか、まだ途中なんだけど飽きてきて、ときどき絵を描いたりもする。

頼まれている絵があるからである。

そうすると、物凄く、絵が下手になっていたのに驚いて、仕方が無いので、少し、描くことにする。

まず、池田満寿夫の図録を見る。

あの、陰毛のようなタッチ。(→これは、公式な表現です)

自分の絵というのを、あんなふうに、汚くできない。

本音、そんな感じだが、まあ、いくつか、裸婦を作り進む。

白い花を持ち、花には、妖精が水をあげたりしている絵にする。

時間がくると、妖精の窓が空にできて、そこから、妖精が、花に水をあげにきてくれるという詩をつけよう。

というキモチで、余白もつくっているんだけど、だんだん絵が大きくなってしまい、文字が入らなくなってゆく。

はぁ。

イラストに向いてないんだよな。やっぱ。

時間、一時にするのか、三時にするのか迷う。

女体は太めでいくことにする。

そのほうが、人間の質感というのが表現できるし、アタシの絵は、太った女性のほうが良く描けるのだ。

妖精を何匹飛ばすかとか、窓の中に太陽を入れるのかとか、イロイロと悩みもある。

こうなると、余白との戦いなのだ。

人は、よどみなくやってきたり、時には、一人の時間もある。

別にどちらでも構わない。

アタシは、小さな机の上で、何がしかを作り続け、毎日が過ぎていく。

家では、日本イラストレーター協会の年鑑2010年の編集がスタートしたため、日記を更新する時間が取れなかった。

新しい来客も次々と来てくださり、ギャラリーのすごさを思い知る。

まあ、売れるということでもないんだけどね、それは、仕方のないことなのだ。

アタシも、積極的に売ったりもしていない。

売り子が張り付いてくる画廊というのは、ホントウに息もできないようなキモチになってしまうからである。

今年は、イラストと、デザインの仕事をもう少し増やして、基本的な素描の力をあげるための習作に尽力しよう。

それが、アタシにとって、一番必要な時間なんじゃないかと思う。

去年は、キモノ小物を作るのに忙しかったからなあ。

いくつも、直したいキモノもあるんだけど、ギャラリーに持ち込むと、そうでなくても絵が山積みのところに、ミシンとか、縫い物の道具とかが散らばり、作家さんから不評なので、さすがに撤収することにする。

ああ、そういえば、今年に入ってから、画廊での留守番中に、お気に入りの羽織に、ポケットをつけたんだった。

それから、掲示板に、うそつき襦袢の作り方に関する記事を読んだ方からのお礼。

お役にたててヨカッタっす。

大量に作っていて、まだまだTIPS沢山あるんだけど、更新の優先順位が、著しく低いんだよね。

ま、趣味なので仕方ないわ。

おじゃら画廊

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