◆◆◆ 1471 ★ 平山郁夫さんの追悼番組を見る  ◆◆◆

2009.12.21 更新

先日天国に召された、平山郁夫さんの追悼番組を見た。

2年ぐらい前にみたことのある番組のようだったが、見ていないような気もした。

テレビ番組を見ながら、昼飯を食べたり洗濯しているとね、覚えていない部分がところどころあったりもする。

シルクロードをテーマに、生涯絵を描き続ける。

ここは、画家の筋だと思う。

アタシは、仏教画を作っていた頃の作品の方が好き。

それでも、仏教の原点をしるため、シルクロードを訪ねたという動機はスゴイと思う。

毎年行き、新作の大作が描ける。

それは、ホントウに、画家にとって、夢のような話だよなあ。

現地でスケッチしたという2万枚のスケッチ。スケッチブックの山もスゴイと思った。(そのことは、ハッキリと覚えている)

そうだよなあ。自分の作品を保管する部屋があるってことだよね。

そうなのかぁ。

アタシも、アトリエの整理をしないと。もう、絵が欲しいという人がいても、見つけることもできない状態になっていて、それはそれで、アタマにきているのである。

平山先生も、素描は、本画のネタにするものなので販売はしていないようだった。

まあ、普通だろうと思う。

頼まれれば売るとは思うけどね。

もう、お亡くなりになったから、美術館を作られて収蔵という道か、遺族が売る決意をしたとすれば、画廊が買い取り、コレクターにボチボチと販売っていう道もある。

クロッキーみたいに、大量に貯まってくるとね、別に、何枚か手を離れてもいいんだけどね。

でも、もともと売る気で描いてないからさ、個人的には、やっぱり、いやなんだよね。

それは、イラストの原画であっても同じ話で。

アタシの場合、カラーインクで作っているという理由もある。

退色することが描くときから解っているからね。印刷物用として得意な画材で描いているという話。

院展に出される本画への執念というのは、ある種理解できる。

球子先生も、院展に出品した本画全作を並べた、生誕100周年展を開かれた。

あのときの図録は、アタシの生涯の宝であり、本画をまとめて見られたという事実もまた、私の血肉なのである。

それにしても、ラクダの絵が、それぞれ、場所や民族が違うっていうのには驚いたよな。

確かに、そういわれるとそうかもしれないし、個人的には、どの絵も同じに見えるのだけど、まあ、本人には、それ以上の思いが、それぞれの絵にこめられているということになる。

作家としては、そういう手記なんかも残して、雑誌の記事などで連載、もしくは、年に二回ほど、連載をもたれる、院展作品の画像と解説を入れた本などを作る。

という活動をすれば、その作品は、将来的にも、美術品として、長く、美術館に収蔵、もしくは愛好の間で大切にされるという、第二の人生が開かれるのだ。

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